遡ること昨年夏、オリンピアコスからリバプールに加入したギリシャ代表DFコスタス・ツィミカス。同じく左サイドバックを主戦場とするスコットランド代表DFアンディ・ロバートソンのバックアップとして、休ませることが期待されていた。
しかし、イングランドでの1年目は散々なものであった。新型コロナ感染に加えて、度重なる負傷によって出場機会は限定的。全体で7試合のみに留まっており、リーグ戦に至っては2試合で5分しか出場できておらず、バックアップの役割を果たせたとは言い難い。
来シーズンでの奮起を狙うギリシャ代表DFだが、トルコ強豪クラブから関心が届いている。『Fotomac』によれば、リバプールはチームに留める意向であることを明言した上で、フェネルバフチェが選手の動向を追っていると伝えている。
元アーセナルMFメスト・エジルも所属する同クラブは、今シーズンは勝ち点差わずか2で優勝を逃しており、リーグ制覇奪還に向けて戦力強化を目指している。プレミアリーグへの適応に苦戦したDFコスタス・ツィミカスが獲得候補のひとりになっている模様。
まだ1年目であり、リバプールが簡単に手放すとは考えにくく、最低でも来年1年間は様子を伺うはずだ。高い攻撃センスを持ち、イングランドサッカーに適応さえできれば守備面も改善するだろう。シーズンを通してコンディションを維持できれば、さらなる活躍も夢ではない。
今回報道された移籍が実現する可能性は限りなく低い。2年連続で左サイドバックを獲得するわけもなく、アンディ・ロバートソンとコスタス・ツィミカスの2枚体制で挑むことになりそうである。ギリシャ代表には、来季は本来の実力を証明してくれると信じている…