2019年の夏、リバプールにフリーで加入したスペイン人GKアドリアンは2シーズンにわたりバックアッパーとしてGK陣を支え続けた。昨シーズンは不安定なプレーに終始した結果、第2GKの座を若手GKクィービーン・ケレハーに奪われたため、地元スペインへの帰還が噂されていた。
今年の夏で契約満了を迎えたこともあり、退団が既定路線に思えた。しかし、アストン・ビラとの契約満了で退団したGKトム・ヒートン獲得を逃した経緯もあり、さらにゴールキーパーに移籍金を費やすつもりもなく、元ウェストハムGKに新契約を提示していた。
古巣レアル・ベティスなどスペインのクラブからの関心も伝わるなかで、熟考に熟考を重ねた同選手は、最終的にはリバプール残留に合意。来シーズンもアンフィールドでのプレーを選択し、高いもちベーターとしての能力でGK陣を盛り上げる。
2013年にウェストハムへと加入して以来、プレミアリーグを舞台に活躍を続けたベテランGKはラ・リーガから複数のオファーが届いていた事実を明かしつつも、残留を決断した自身の判断に満足していることを強調している。
「現時点では、今後も数シーズンにわたって残留する。」
「とても有益な合意で、満足している。クラブのレベルの高さを証明しているね。昨年は思った通りにはならなかったけど、高いパフォーマンスを維持しようとしていたんだ。」
「すべてのオファーが出揃って、決断を下す時が来た。そして、リバプールに残る決心をした。」
「複数のスペインクラブから関心が届いていたけど、大きく前進することはなかった。」
「地元を長い間離れていて、ホームに戻りたい気持ちはある。プレミアリーグに8年間在籍し、34歳になった。それでもフィジカルは衰えてないし、ここで挑戦を続けるよ。」
GKクィービーン・ケレハーにはローン移籍の話も絶えず、ふたたび第2GKへ昇格する可能性も大いにある。時には致命的なミスも犯すが、プレミアリーグ優勝したシーズンにはビッグセーブを連発するなどチームの勝利に多大なる貢献した。
今後も守護神アリソン・ベッカーをサポートし、毎シーズン負傷で数週間離脱することも多い正GKの不在を感じさせない働きぶりを見せて欲しい…