今夏のEURO2020で印象的なパフォーマンスを見せ、一躍ビッグクラブから狙われるプレーヤーへと様変わり。所属するホッフェンハイムではブンデスリーガで31試合6ゴール5アシストを記録しており、11位と成績が芳しくないチームにおいても主軸としてチームを引っ張った。
トップチームデビューからまだ2年目の若手ミッドフィルダーは、攻撃的MFや左ウイングなど様々なポジションでプレー可能。EURO2020でもセンターフォワードや左ウインガーとして起用されており、高い柔軟性を示している。
ドリブル突破から中に切り込んでのシュートを得意プレーとしており、ショートパスを繋ぎながら攻め上がることもできる。労を惜しまず、前線からの守備もこなせるチームプレーヤー。スピードや運動量も申し分なく、そろそろステップアップの時期を迎えているのかもしれない。
『Kicker』によれば、ホッフェンハイムMFクリストフ・バウムガルトナー獲得を狙うクラブのひとつに、リバプールの名前が挙げられている。同じくプレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッドなども関心を示していると言われ、移籍市場では争奪戦が繰り広げられている。
攻撃陣強化に加えて、フロントスリーの世代交代を目論むリバプールにとって、前線のほとんど全てのポジションを高いレベルで行えるバーサタイルな選手は喉から手が出るほどに欲しい逸材だ。21歳と年齢も若く、長ければ10年以上もトップレベルのパフォーマンスを披露できるポテンシャルを有する。
今後も得点感覚に磨きをかけ続ければ、毎シーズン2桁得点を狙えるだけの得点力を身に付けることは可能。そうなれば、ウイングであれ、センターフォワードであれ、継続的に活躍を見せられるだろう。
また、チアゴ・アルカンタラの代わりに中盤と前線を結ぶ役割を担える可能性すらある。カーティス・ジョーンズら若手と切磋琢磨し成長し続けられれば、リバプールの攻撃を司るプレーヤーになれる確率もある。
獲得レースは激しさを増す一方だが、ホッフェンハイムとのクラブ間合意に向けて突き進んで欲しい。それほどに期待は大きく、アンフィールドでのプレーぶりを観たい選手のひとりである…