EURO2020・ベスト16で優勝候補フランス代表を破る大金星をあげたスイス代表。試合終盤に追いつき、PK戦でフランス5番手キッカーであったFWキリアン・エムバペのシュートをスイス代表GKヤン・ゾマーが見事にセーブし、同国代表初めてとなるベスト8進出を実現。
リバプールFWシェルダン・シャキリ自身は効果的なパフォーマンスを見せられずに、途中交代を強いられた。ただ、スイス代表では攻撃を司るエースとして君臨する一方で、リバプールでは立ち位置を確立できずにおり、負傷などの影響もあり試合数は限定的。
昨シーズンは22試合でたった1ゴールのみ。加入初年度こそ活躍を見せたが、その後は怪我で離脱も多く、一向にパフォーマンスレベルが上がらない。ポルトガル代表FWディオゴ・ジョッタに加え、ハーヴェイ・エリオットがローンから復帰するため、リバプールでの居場所がなくなりそうだ。
昨年夏にも退団に近づいた元ストーク・シティFWは、今夏での退団が有力視されている。プレミアリーグやセリエAなど各国リーグから関心を寄せられている同選手だが、『The Mirror』によると1300万ポンド(約18.2億円)での売却を容認するようだ。
29歳と年齢的にはまだまだピークを謳歌しており、パスやドリブルも著しく低下しているわけではない。これまでの実績や代表戦での経験値など総合的に考えると割安感は否めない。プレミアリーグでの実績に乏しいウェールズ代表FWハリー・ウィルソンなどと同等の評価額であり、もう少し高く売却することもできるかもしれない。
ただし、過去2シーズンにおいて、シーズンを通して結果を出せていない。来年には30歳の大台に乗るチャンスメーカーに対して、新型コロナで大幅な収入減に苦しむクラブが移籍金を出し渋っている現状を踏まえると、1300万ポンド(約18.2億円)も妥当な金額とも言える。
ニューカッスル・ユナイテッドやラツィオら中堅クラブが関心を示すなか、人員整理に取り組むリバプールが多少妥協してでも売却を急ぐ可能性はある。スイス代表を新たな次元へと導くリバプールFWの新天地はどこになるのだろうか…?