攻撃陣の強化を目指すリヴァプールは、キングスレイ・コマン(バイエルン・ミュンヘン)やドゥシャン・ヴラホヴィッチ(フィオレンティーナ)ら数多くのフォワードへの関心が連日報道されている。中でも、PSV所属FWドニエル・マレンは本命候補の一人に挙げられている。
EURO2020ではオランダ代表の一員として、4試合2アシストとベスト16でチェコ相手に敗退を喫してしまったチームにおいて、抜群のスピードとドリブルでカウンター時にはチャンスに絡むなど、一定の存在感を見せつけた。
左ウイングやセンターフォワードでプレー可能な22歳のストライカーは、フロントスリー+ディオゴ・ジョッタと強力な攻撃陣の新たなオプションになることを期待されており、チームに迎え入れることを熱望している。
PSVのロジャー・シュミット監督は同選手の退団を予測しており、遅くともチャンピオンズリーグ予選が始まる7月21日までに放出したい方針であると、『De Telegraaf』が伝えている。
また『Sport Witness』が報じたところによると、選手本人には他のクラブと交渉する許可を出しており、リヴァプールは代理人を務めるミノ・ライオラと連絡を取り合っている。なお、契約内容の詳細について、話し合いを行っているようだ。
今回の報道が真実であれば、オランダ代表FWのプレミアリーグ初挑戦は時間の問題のように思える。しかし、マンチェスター・ユナイテッド移籍が決定したイングランド代表FWジェイドン・サンチョの後釜を探すボルシア・ドルトムントも本格的に獲得レースに参戦している。
ジェイドン・サンチョ放出により大金を手に入れることになるドルトムントは、その資金の一部を使い、オランダ代表のスピードスターを補強できるため、財政面での強さはむしろブンデスリーガのクラブにあるかもしれない。
7月21日までの決着を望むPSVだけに、今後2週間で移籍がまとまる可能性が大きい。フランスU-21代表DFイブラヒマ・コナテに続く、即戦力クラスの補強第2号になり得るだろうか…