2011年にサンダーランドからリバプールに加入した若武者は、スティーブン・ジェラードとの比較に苦しむ時期もあったものの、今では絶対的なキャプテンとして、精神的な支柱としてユルゲン・クロップ監督率いるチームを支え続けている。
31歳となり負傷の回数こそ増えているが、存在感は増すばかり。欠場している試合では中盤のプッシングに物足りなさを感じるほど、必要不可欠なプレーヤーだ。今夏はコンディション万全とまではいかなかったが、決勝に進出したイングランド代表に多大なる貢献を果たした。
クロップ監督は就任時からヘンダーソンの精神力を称賛しており、ピッチ内外でプロフェッショナルのお手本としての評価は変わっていない。『The Mirror』によると、リバプールでキャリアを終えることになるかもしれない契約延長オファーを準備している。
同クラブDFフィルジル・ファンダイクやGKアリソン・ベッカーとも契約延長交渉を行っているとされるリバプールだが、契約期間が残り2年間となっているイングランド代表MFとも近々交渉を始めると噂されている。
チャンピオンズリーグ、クラブワールドカップ、プレミアリーグそれぞれの優勝トロフィーを掲げ、タイトルだけで言えばレジェンドであり、薫陶を受けたスティーブン・ジェラードを超えた同選手はすでにレジェンド級の働きを見せており、延長交渉の話が出てくるのはごく自然だろう。
2015年にアンフィールドにやってきて、チームを生まれ変わらせたドイツ出身の名将は、常に中心人物として躍動し続けたキャプテンを誇り、手放しで称賛している。
「ほんとに素晴らしい成績を残しており、彼は未来永遠にリバプール・レジェンドであることは疑いようがない。非常に誇らしいね。」
「私たちのストーリーは、ヘンダーソンのストーリーと言っても過言ではなく、チームの全員が彼が成し遂げてきたことに対して幸せを感じているし、彼に優勝トロフィーを掲げて欲しいと思っている。それが全てさ。」
監督やチームメイト、クラブスタッフ、サポーターとクラブに関わる全員から慕われ、愛されるサンダーランド出身ミッドフィルダーは、2011年以来過ごすクラブで選手生命を終えることになるのだろうか…