2018-19シーズン、チャンピオンズリーグ準決勝と決勝で貴重なゴールを決め、一気にシンデレラボーイとしての評価を高めたリバプールFWディボク・オリギ。翌シーズンにはフロントスリーのバックアップを任された。
プレミアリーグを圧倒的な実力で優勝を成し遂げたクラブにおいて、リーグ戦28試合に出場。大半が途中出場だったが、4ゴール3アシストを記録。しかし、首脳陣を納得させるだけのパフォーマンスが出来ず、昨夏にはポルトガル代表FWディオゴ・ジョッタがチームに加わった。
元ウルブズFWにポジションを奪われ、スイス代表FWシェルダン・シャキリの少しばかりの復調や日本代表FW南野拓実が起用され続けたことで、序列は見る見るうちに低下。昨シーズンはリーグ戦での出場数がたった9試合。アンフィールドでの居場所はないにも等しい状況に陥っている。
ブラックバーンにローン移籍していたFWハーヴェイ・エリオットが戻り、数々のフォワード獲得の噂が絶えない中、元ベルギー代表は売却候補の筆頭に挙げられている。選手にとって試合に出れない日々は好ましくなく、移籍は双方にメリットしかない。
『90min』によると、プレミアリーグとスコティッシュ・プレミアシップから6つのクラブが関心を寄せている。イングランドからはサウサンプトン、ウェストハム、クリスタル・パレス、ニューカッスル。スコットランドからはレンジャーズ、セルティックが移籍先候補として報じられている。
クラブのエースでもある元イングランド代表FWダニー・イングスの去就が不透明なサウサンプトンに加えて、FWマイケル・アントニオのバックアップとして経験豊富な選手を求めるウェストハム。
さらには、FWクリスティアン・ベンテケやFWジョルダン・アイェウらとポジションを争え、FWウィルフレッド・ザハに移籍の可能性が報じられるウイングでもプレーできる選手として、リバプールFWは最適かもしれない。
ブンデスリーガから完全移籍で加入したFWジョーリントンがいまいちフィットし切れない前線の補強を狙うニューカッスルにとっても、FWディボク・オリギは面白いオプションになり得るだろう。リーグ連覇を狙うレンジャーズに、雪辱を誓うセルティックも戦力強化に余念がない。
いずれのクラブに移籍したとしても、十分に戦力として計算できる。リバプールで燻っていた能力を、新天地では存分に発揮し、あわよくばエースに君臨するときが来ることを願っている…