EURO2020ではスイス代表で躍動し、見事なゴールも決めたリバプールFWシェルダン・シャキリ。代表での存在感とは異なり、クラブではバックアップの立場から脱却できておらず、今夏での退団が濃厚と見られていた。
EURO2020の影響もあり、ここまで進展がなかったスイス代表FWの周りが一気に慌ただしくなり始めた。選手本人も現状には満足しておらず、レギュラーでの試合出場を望んでいる。『CorSport』に語った内容では、すでにクラブにも退団の意思を伝えているようだ。
「クラブ首脳陣には新たなチャレンジに準備が出来ている旨を伝えた。」
「彼らは僕の決断を受け入れ、獲得オファーを検討してくれる。リバプールは今夏の退団を止めないだろう。」
「イタリアに戻りたいし、ラツィオでプレーしてみたいね!」
リバプールも残留の説得などを実施する考えはなく、適切なオファーさえ届けば、売却に応じる構え。シャキリは自身の将来について、『ラツィオ』のクラブ名を明言しており、叶うならばセリエA復活を画策している。
2015年にはインテル・ミラノに在籍しており、セリエAでのプレー経験を持つ。その後はストーク・シティを経て、リバプールへ移籍。約6年間プレミアリーグで活躍してきたスイス代表は、ふたたびイタリアの地に足を踏み入れるのか。
すべてはラツィオが移籍金を支払えるかに懸かっている。マウリツィオ・サッリを新監督に迎え、新たなシーズンを迎える同クラブは、ウェストハムから在籍経験を持つフェリペ・アンデルソンを獲得。他にも、ディミトリ・カメノビッチやエルセイド・ヒサイの補強を決めており、戦力アップに余念がない。
移籍金は1200万ポンド(約16.8億円)とも言われており、積極補強を行ってきたラツィオに資金が余っているのか。これまでもフェネルバフチェやセビージャらが関心を示していると報じられており、本人の希望通り、ローマ拠点クラブへの移籍を成し遂げられるのか…