昨季はブラックバーンで1年間過ごしたイングランドU-17代表FWハーヴェイ・エリオット。加入早々に実力を発揮すると、41試合7ゴール11アシストと素晴らしい成績を残しシーズンを終えた。リヴァプールに戻り、プレシーズンに参加している同選手にはレンタルでの獲得を狙うクラブが相次いだ。
重心の低い小刻みなドリブルに加えて、決定機を作り出すパスセンスは評価が高い。さらに、チャンピオンシップでは様々な形でゴールを奪っており、得点への嗅覚も身に付けた。本来はウイングを本職としているが、プレシーズンでは中盤にもチャレンジしており、活躍の幅を広げつつある。
『the Athletic』によれば、複数クラブが関心を示したイングランドU-17代表FWだが、シェフィールド・ユナイテッドがもっとも強い興味を抱いており、具体的な獲得オファーを検討していた。プレミアリーグから降格し、1年での復帰を狙う同クラブには打ってつけの人材と言える。
しかし、リヴァプールはこの夏の移籍市場で放出の意思はなく、ファーストチームの重要なメンバーとして位置付けている。右ウイングを務めるモハメド・サラーのバックアップや、キャンプで取り組んでいるトップ下のようなポジションでの活躍が期待されている。
右ウイングやトップ下でのプレー可能なスイス代表FWシェルダン・シャキリはチーム退団を決意しており、クラブは売却に向けて移籍先を探している。選手本人は元リヴァプール選手も多く所属するラツィオ移籍を熱望しているようだが、他にも獲得を狙うクラブとの競争が待ち受けている。
ライバルがひとり減ることになるハーヴェイ・エリオットだが、スタメンへの道は困難の連続。右ウイングを務める場合には、さらなる得点力の向上が求められる一方で、中盤起用においては守備面での強さを持たなければいけない。
攻撃センスは高く評価されており、まだ18歳と年齢も若い。様々なポジションをこなしつつ、クラブにとって、そして選手にとって最適解を探る時間は残されている。また、いろんな経験を積むことで、能力の全体的なグレードアップも望める。
今シーズンのプレミアリーグで大ブレークする可能性も否定できない若手イングランドFWだけに、プレシーズンを通じて好調を維持し、出来る限り多くの試合に出場し、ポテンシャルを発揮し続けてもらいたい…