この夏のEURO2020でもスタメンでこそなかったが、貴重な戦力として5試合2ゴールを決め、大会を制したチームに大きく貢献。プレミアリーグからアーセナル、セリエAからはユベントスが獲得に向けて動き出しているのが、サッスオーロに所属するMFマヌエル・ロカテッリ。
選手本人はすでにアーセナルに断りの連絡を入れ、優勝請負人マッシミリアーノ・アッレグリ監督が舞い戻ったユベントス移籍を志願している。ただし、移籍金で合意に至っておらず、継続して交渉が行われている。
23歳のイタリア代表MFは、昨季34試合4ゴール3アシストを決めており、リーグ戦で8位と躍動したチームの絶対的な存在として中心的な役割を担った。チャンピオンズリーグでのプレーを望む同選手は、今夏でのステップアップを目指している。
ユベントスへの完全移籍が既定路線かに思えたサッスオーロMFだが、新展開を迎えているようだ。『La Gazzetta』によると、リバプールが同選手の獲得に向けて、争奪戦に参加する準備を進めていると報じている。
プレミアリーグ3位で終えたリバプールもまたチャンピオンズリーグ出場権を手にしており、ヨーロッパ最高峰の舞台でのプレーを提供できる。オランダ代表MFジョルジニオ・ワイナルドゥムの後釜探しが前進しない状況において、新たな候補が浮上した形。
現時点での優先はイタリア国内での移籍。ユベントスがサッスオーロと具体的な話し合いを続けているのは事実であり、移籍金額さえまとまれば完全移籍は遂行されるだろう。
リバプールの補強プランにおいても優先ポジションが前線の選手とも言われており、中盤の選手に目を向ける可能性は低そう。プレシーズンではナビ・ケイタが好調を維持しており、ハーヴェイ・エリオットも今季は中盤での起用が増えそう。チアゴ・アルカンタラやカーティス・ジョーンズも健在で、枚数だけでは十分に足りている。
順調に売却が進んでおり、再投資に向けた資金が集まってきている。財政難が叫ばれる中だが、新たな戦力確保に動く可能性は高く、もしかするとイタリア代表MFマヌエル・ロカテッリがアンフィールドでプレーする未来が実現するかもしれない…