東京オリンピック準決勝で、開催国である日本代表との死闘に終止符となる決勝ゴールを奪ったスペイン代表FWマルコ・アセンシオ。マジョルカで力を磨き、2015年にレアル・マドリード入り。エスパニョールへのレンタルを経て、チームの主力へと定着した。
クラブでは193試合37得点22アシストを記録しており、チャンピオンズリーグとラ・リーガをそれぞれ2度制覇。クラブワールドカップに至っては3度もトロフィーを獲得しており、25歳という年齢には似合わない経歴を持ち合わせている。
巧みなテクニックでボール扱いはお手の物で、容易にボールを失わない。右ウイングから切り込んでミドルレンジのシュートやアシストの精度も高く、スペイン代表でも26試合に出場している。これからキャリアの絶頂期を迎える同選手に、プレミアリーグから関心が届いてる。
『El Gol Digital』によると、リバプールとアーセナルがレアル・マドリードFWの獲得に興味を抱いている。5億1900万ユーロ(約674億円)と法外な契約解除条項が付随しているとも伝えられる中、契約期間が残り2年を切っている事実から、4000万ユーロ(約52億円)で売却を容認すると報じられている。
東京オリンピックでも躍動する同選手だが、以前にもリバプールからの関心が報道されたこともある。シェルダン・シャキリが退団濃厚で、ディボク・オリギも放出候補のため、代役としては面白いオプションだろう。
しかし、移籍が実現する可能性は限りなく低い。右ウイングを主戦場とするレアル・マドリードFWだが、同ポジションには期待の若手でもあるハーヴェイ・エリオットが控える。さらには、リバプールのウイングには得点力が求められるため、能力がマッチしているとは言い難い。
プレースピードや守備面での貢献にもやや疑問が残るだけに、約52億円の大金を投じるのはリスクが大き過ぎる。もしも同額を費やすのであれば、ワトフォードFWイスマイラ・サールやウルバーハンプトン・ワンダラーズFWアダマ・トレオレが現実路線。
フォワードやウインガーに熱心戦を注ぐと噂されるリバプールは、この夏の移籍市場が開いている間に、誰かしらチームに加えることができるのだろうか…?