プレミアリーグ奪還を目指すリバプールは、センターバックにフランスU-21代表DFイブラヒマ・コナテを獲得。その後は停滞しているものの、ミッドフィルダーとフォワードにそれぞれ新戦力を加えるべく、余剰人員の整理を進めつつも移籍市場で奔走している。
前線の選手が最優先とも言われる中、アダマ・トラオレ(ウルヴァーハンプトン・ワンダラーズ)やアダム・フロジェク(スパルタ・プラハ)ら現実的なターゲット以外にも数々の候補者が誌面を賑わせてきた。
そんな獲得リストに、新たなウインガーが加わったようだ。『MARCA』によると、チャンピオンシップ(リーグ2部相当)で戦うボーンマスでウインガーとして活躍するオランダ代表FWアルノー・ダンジュマに熱い視線を向けている。
移籍金は2500万ユーロ(約32.5億円)と伝えられ、ビジャレアルも獲得に関心を示している。所属するボーンマスは、2019年にクラブ・ブルッヘから1650万ユーロ(約21億円)で獲得。わずか2年で、1.5倍近く値上がりした計算になる。
PSV(エールディヴィジ)のアカデミーで台頭したが、トップチームデビューは果たせず2016年にNECナイメヘンへと旅立つ。新天地では2シーズンにわたり主軸として活躍し、2018年にはクラブ・ブルッヘ、翌2019年にはボーンマスと着実にステップアップしていった。
初挑戦となったプレミアリーグではわずか625分の出場時間に留まり、インパクトを残せず、チームもチャンピオンシップへと降格が決定してしまう。しかし、同リーグでは能力を存分に発揮し、33試合15ゴール7アシストと評価を高めている。
リバプール以外にも、複数のプレミアリーグクラブが興味を持っているものの、いずれのクラブも具体的な動きを見せておらず、現時点ではあくまで噂レベルに留まっている。一方で、ビジャレアルは1500万ユーロ(約19.5億円)でのオファーが断られており、これ以上の金額提示はしない方針を明言している。
他の候補に比べると、割安の価格で獲得できるウインガーであるものの、プレミアリーグでの経験なども踏まえると、信憑性には低い報道と言わざるを得ないだろう。
複数のプレーヤーを売却を進めるリバプールに、新戦力が加わる可能性はあるのだろか。リーグ開幕戦も迫っており、ここ数週間は動きが活発になるかもしれない…