今夏の移籍市場でのリバプール退団が囁かれる元ベルギー代表FWディボク・オリギ。チャンピオンズリーグ制覇に貢献した同選手だが、それ以外では大きなインパクトを残せず、ディオゴ・ジョッタらとのポジション争いに敗れている。
プレミアリーグ開幕が迫る中でも売却に意欲的なリバプールは、スイス代表FWシェルダン・シャキリと併せてこの夏での放出を望んでいる。ウルヴァーハンプトン・ワンダラーズからの関心が届くものの、2000万ポンド(約28億円)とも言われる移籍金がネックとなり、交渉は前に進んでいない。
『TeamTalk』によると、昨シーズン躍進したウェストハムが元ベルギー代表にターゲットを変更し、同選手の動向を注視している。チームを率いるデイヴィッド・モイーズ監督は新たなセンターフォワードを求めているが、補強は苦戦しているようだ。
コートジボワール代表FWセバスティアン・ハラーをアヤックスに放出して以来、ひとりセンターフォワードを務めるFWマイケル・アントニオの後釜を確保できていない。31歳になるストライカーだけでフルシーズンを戦うことは難しく、戦力に厚みを持たせたい。
チェルシーFWタミー・エイブラハムへの関心が伝えられていたが、トーマス・トゥヘル監督率いるクラブは国内での取引を固辞しており、ASローマ移籍が濃厚になっている。将来豊かなイングランド 代表FWを獲得できず、序列が下がり続けるリバプールFWへと視線を移した。
すでに問い合わせも完了していると言い、今後も交渉を続けるのか注目が集まる。プレシーズンマッチでは得点こそ挙げているが、好調な日本代表・南野拓実やハーヴェイ・エリオットに加えて、オサスナ戦では16歳のカイデ・ゴードンが先発し、圧倒的なスピードを披露している。
ますますポジション争いで後塵を拝するディボク・オリギだけに、締め切りが徐々に迫ってくる今夏の移籍市場でアンフィールドを離れることになるのだろうか…?