プレミアリーグ開幕節(日本時間 8月15日(日)1時30分 キックオフ)で昇格組ノリッジ・シティとの対戦が待ち受けるリバプール。EURO2020やコパ・アメリカと大会が相次ぎ、主力の中にはプレシーズンに合流して間もないプレーヤーもおり、フルメンバーを送り出すのは難しそう。
プレシーズン・マッチではスコットランド代表DFアンディ・ロバートソンが負傷しており、開幕戦には間に合わない。長期離脱から復帰を目指すフィルジル・ファンダイクやジョー・ゴメスも完全復調には至っておらず、慎重な起用が求められる。
プレシーズンで好調を維持しているナビ・ケイタやハーヴェイ・エリオット、南野拓実らにも大きな期待が集まる。新たに加わったフランスU-21代表DFイブラヒマ・コナテのデビューも待ち焦がれる最中、ノリッジ戦でのスタメンを勝手に予想してみた。
GK:アリソン・ベッカー
絶対的守護神は外せない。コパ・アメリカでブラジル代表に帯同していた疲れも、親善試合でのパフォーマンスを見る限りは問題なさそう。昨シーズンは若手センターバック陣を支え続けた元ASローマGKは、スタメン表に真っ先に書かれる名前だ。
RSB:トレント・アレクサンダー=アーノルド
ディフェンス面での成長を感じさせるイングランド代表DFも、先発を外れる理由はない。プレシーズンでの動きも良く、長短のパスやクロスの精度にはますます磨きがかかり、一昨シーズン前の再現を狙うためにも、開幕での好プレーに注目が集まる。
CB:ジョエル・マティプ
経験豊富な元カメルーン代表DFは、ファンダイクやゴメスに比べると、コンディションは良好。プレミアリーグでの経験値や前線に付けるパス能力などを考慮すると、開幕節時点ではもっとも高いパフォーマンスが期待できるセンターバックと言える。
CB:イブラヒマ・コナテ
ファンダイクやゴメスにリスクを犯さない。両選手ともまだ70分前後までしかプレー時間を確保できておらず、プレミアリーグ初挑戦となる元RBライプツィヒDFが先発する可能性が高い。高い適応力に加えて、前線への正確なフィードでチャンスも作れるセンターバックがデビューを果たすと予想する。
LSB:コスタス・ツィミカス
アンディー・ロバートソンの負傷に伴い、実力を発揮する機会を得るのがギリシャ代表DF。昨季はコロナ感染や度重なる怪我の影響でインパクトを残せなかっただけに、今季への意気込みは凄まじい。プレシーズンでも精度の高いクロスを上げるなど好調を継続しており、新シーズンにおける開花が待たれる。
DMF:ファビーニョ
コパ・アメリカの疲れを感じさせず、プレシーズン合流から安定したプレーぶりを披露するリーグ屈指のアンカーがスタメンで起用されるだろう。昨シーズンも本職に戻ってから、チームの成績も上向いており、改めて価値を示すシーズンが始まる。
CMF:ナビ・ケイタ
負傷さえなければ…度重なる怪我により、継続的なパフォーマンスが出来ていないギニア代表MF。巧みなボールコントロール、精度の高いパスセンス、独特なステップでのドリブルと、プレシーズン中に評価はうなぎ上りであり、現時点で外す必要性が見当たらない。
CMF:ジェームズ・ミルナー
チアゴやヘンダーソンのコンディションが戻り切っておらず、カーティス・ジョーンズも開幕節までに間に合わない。中盤でリーダーシップを発揮、チーム全体を引き締める兄貴がミッドフィルダーの残る1枠を務めるだろう。気持ちのこもったタフなプレーは、観客をも盛り上げてくれること必至。
RWG:モハメド・サラー
昨季も得点王争いを繰り広げた絶対的なエースをベンチで温める必要はない。プレシーズンでは得点力爆発とまでいかないが、本番に強いエジプシャン・キングにとって問題ではない。抜群の嗅覚で、今シーズン初めてのゴールを奪うのは彼かもしれない。
LWG:サディオ・マネ
異例なシーズンとなった昨季は得点力に苦しんだセネガル代表FWだが、親善試合でのプレーぶりから心配はいらないだろう。献身性や前線からのプレッシングと守備面でも多大な貢献しながらも、同僚のサラーとともに得点ランキングの上位に食い込むゴール数を生み出してくれるはずだ。
CF:ロベルト・フィルミーノ
ディオゴ・ジョッタではなく、ブラジル代表FWを選んだ。直近のオサスナとの親善試合では2ゴールを挙げ結果を残しており、動きも全く問題ない。緊張高まる開幕戦では慣れ親しんだおなじみのフロントスリーを並べると予測。中盤に下りてのゲームメイクやゴール付近でのアイデアは今季も健在。
あくまで予想であり、個々人でそれぞれの見方があるから面白い。それぞれの開幕節での先発メンバーを妄想しながらも、ノリッジ・シティ戦での勝利を期待したい…