昨シーズン後半戦にバルセロナのトップチームに彗星のごとく現れたスペインU-18代表MFイライクス・モリバに対して、トッテナムとリバプールが今夏の移籍に関して代理人と話し合いの場を設けた、と『90min』が報じている。
ラ・リーガでは14試合で出番を得ており、定期的に途中出場の機会に恵まれた。高いポテンシャルを有する若きミッドフィルダーの評価は一気に上昇しており、今シーズンはさらなる出場機会を得ることが想定されていた。
2022年6月まで契約を結ぶ同選手に対して、所属するバルセロナは喜んで契約延長を提示していた。しかし、スペインU-18代表MFは延長交渉を拒否。制裁がごとくファーストチーム帯同を外され、リザーブでのプレーを余儀なくされている。
フリーでの退団を避けたいカタルーニャ州のクラブは、最もお金に余裕があるプレミアリーグへの売り込みを実施している。トッテナムやリバプール、アーセナルなど名だたるビッグクラブが関心を示す中、チェルシーやマンチェスター勢も動向を追っていると言われている。
さらには、ウェストハム・ユナイテッドやレスター・シティ、ウルヴァーハンプトン・ワンダラーズ、エバートンにも話が持ちかけられているようで、売却するためになりふり構わずに行動している。
タンギ・エンドンベレやハリー・ウィンクスらの去就が不透明なトッテナム・ホットスパーだけに、プレミアリーグ開幕節を勝利で飾ったヌーノ・エスピーリト・サント新監督が残り数週間となった移籍市場でバルセロナから補強する可能性があり得る。
中盤で運動量豊富に動き回れつつも、高いテクニックを持つイライクス・モリバは、リバプールとっても有益な補強になるかもしれない。ジョルジニオ・ワイナルドゥム後継者問題が下火になりかけているものの、若手有望株を割り引いた移籍金で獲得できるチャンスに飛び乗る可能性も否定できない。
リバプールに関して言えば、ハーヴェイ・エリオットが本職ではない中盤での起用に好パフォーマンスで応えており、ナビ・ケイタやアレックス・オックスレイド=チェンバレンらも復調の兆しを見せている。
負傷癖への恐さを感じつつも、ミッドフィルダー陣の枚数は揃っており、これ以上に選手を加える必要性が少なくなっている。一方で、30歳を超える選手も増加傾向にあり、将来を見据えて補強するストーリーも全く考えられないわけではない。
レアル・マドリードへの禁断移籍も報じられているスペインU-18代表MFは、この夏のあいだに新天地へと旅立つのだろうか…?