かねてから移籍希望を口にしていたリバプールFWシェルダン・シャキリのフランス移籍が近づいている。獲得を目指すオリンピック・リヨンとはすでに個人合意に達しており、あとはクラブ間で移籍金の合意を待つのみとなっていた。
『The Athletic』によると、両クラブの交渉は前進を見せ、950万ポンド(約13.3億円)で合意に至った。リバプールはストーク・シティから獲得した金額1375万ポンド(約19億円)を要求していたため、減額に応じた格好だ。
一方、わずか400万ポンド(5.6億円)を提示した初回のオファーが速攻で拒否されていたリヨンも、選手売却などで資金を集めると、今回は2倍となる金額を提示。ともに歩み寄りを見せ、選手の希望を叶える形で出場機会を得れるクラブへの移籍となった。
アンフィールドでは63試合8ゴール9アシストという数字を残したスイス代表FWだが、近年は度重なる負傷や新戦力の加入により序列を落としており、加入初年度ほどのインパクトを残せずにいた。それでも代表での活躍は目立ち、実力はまだまだ健在であることを今夏のEURO2020で証明している。
同じく報道によれば、リバプールは直近12ヶ月もの間、スイス代表FWの売却を検討していた。退団を防いだのは、若手FWハーヴェイ・エリオットのローン移籍。昨季はレギュラーでの経験を積ませるためにブラックバーンへレンタルされると、チャンピオンシップで目覚ましい活躍を見せた。
プレシーズンでも好調を維持し、18歳とは思えないプレーぶりで周囲を驚かせる元フラムFWがシャキリの後釜を担えると判断しており、今回の放出が決まった。加えて、同様にプレシーズンで躍動した元ダービー・カウンティFWカイデ・ゴードンが控えており、スイス代表退団に伴い、カップ戦での出番が与えれると予想している。
名前を出していたラツィオへの移籍ではなかったものの、希望通りレギュラーを張れるクラブへの移籍を果たす元ストーク・シティFW。今後はメディカル・チェックで問題が見つからなければ、晴れてリーグ・アン上陸を実現する…