移籍期限の最終日に契約延長に合意したリバプールDFナサニエル・フィリプス。退団濃厚であり、獲得オファーも届いていたようだが、クラブが納得する金額での提示がなく、移籍は成立しなかった。
リース・ウィリアムズやベン・デイビスがローン移籍でチームを離れたこともあり、第5番手のセンターバックとして緊急事態に備える。負傷者が続出したディフェンスラインの救世主として、プレミアリーグ3位で終えたチームを支えた。
新たにDFイブラヒマ・コナテが加入し、序列が下がった。カップ戦でも出場は難しく、ベンチ外が続くと思われるが、不屈の精神で出場機会を得た場合には、昨シーズン同様に力強いプレーぶりを披露してくれるだろう。
競争相手が増えた訳だが、ナット・フィリップスは新加入のフランスU-21代表ディフェンダーの能力を高く評価しており、素晴らしい将来性を備えていることを認めている。
「彼は見事に適応したね。チームメイトともうまく馴染み、シャイではなく、心から学び向上したいという気概を感じる。非常にモチベーション高く、ハードワーキングしている。」
「プレシーズンで見ている限り、ほんとにトップ中のトップのディフェンダーだ。フィジカルは信じられない。まだ若く、成長するために充分な時間が残されている。きっと、リバプールで成長くれるはずさ。」
いまだベンチを温める日々が続く元RBライプツィヒDF。フィリップスも認めた強靭なフィジカルで、対人に優れた選手も多いプレミアリーグで相手攻撃陣を弾き返すシーンが見れる日も近いはず。
退団を希望していたであろうイングランド人DFだが、忍耐力を発揮し、チームのために与えらた役割を全うする。今季は黒子に徹し、来シーズンこそはプレミアリーグであれ、チャンピオンシップであれ、毎試合でプレーできるクラブに身を置けることを願っている…