英国政府により『レッドリスト』指定されている国々への派遣を拒否していたプレミアリーグ。10日間の隔離期間を伴うため、約2週間に渡り出場できない状況を看過できないクラブに呼応する形で、リーグとして派遣を見合わせていた。
納得いかないのが、ブラジルサッカー連盟。招集拒否として扱いようにFIFAに要請し、代表メンバーに選ばれながら代表に参加しなかった選手たちに5日間の出場停止が適用された。ブラジルだけではなく、チリやメキシコ、パラグアイからも同様の申請があり、多くのクラブが影響を受ける予定だった。
リバプールはアリソン・ベッカーやファビーニョ、ロベルト・フィルミーノが今週末に加えて、チャンピオンズリーグ開幕戦まで出場が危ぶまれていた。マンチェスター・シティやマンチェスター・ユナイテッド、チェルシー、リーズ・ユナイテッド、ウルブスなどベストメンバーを組めない可能性が伝えらていた。
『Sky Sports News』が報じた速報によれば、FIFAとFA(フットボール・アソシエーション)、プレミアリーグの3者間で協議が執り行われた結果、金曜日の夜に今回の問題に決着がついた。ブラジルやチリ、メキシコ、パラグアイ各国のサッカー連盟が要請を取下げ、5日間の出場停止が解除された。
ジョゼップ・グアルディオラ監督やユルゲン・クロップ監督らが不満を募らせていた問題が解決され、今週末ならびに火曜日や水曜日に開催されるチャンピオンズリーグに全力で臨める運びとなった。
ロベルト・フィルミーノは元々チェルシー戦で負傷しており、今節での起用は難しい。それでも、守護神であるアリソン・ベッカーと中盤の底で攻守両面に存在感を放つファビーニョが起用できるのは朗報であり、ACミラン戦を見据えたメンバー選考にも好影響だ。
対戦相手リーズ・ユナイテッドも、攻撃に違いを作り出せるハフィーニャを起用することができる。昨シーズンの開幕戦のように、今週末の試合も激しい試合展開が期待できるかもしれない…