プレミアリーグ第4節リーズ・ユナイテッド戦(日本時間 9月13日(月)0時30分 キックオフ)は、インターナショナルマッチウィーク後の大事な試合となる。代表戦の疲れに加えて、数日後にはチャンピオンズリーグ開幕戦を迎えるだけに、ユルゲン・クロップ監督の手腕が問われる一戦とも言える。
前節チェルシー戦は、相手が一人減ったにも関わらず、強固なディフェンスラインを崩せず、引き分けに終わった。攻めあぐねた印象を打破するためにも、今節における攻撃陣の奮闘に期待が集まる。ここまで1失点と固い守備を誇っている最終ラインも健在だ。
最大の注目点は、ブラジル代表選手たち。リバプールではアリソン、ファビーニョ、フィルミーノが、リーズではハフィーニャがそれぞれ試合に出られないと伝えらていたが、ギリギリで5日間に及ぶ出場停止が解除された。
ここまで好調を維持しているハーヴェイ・エリオットやスペイン代表に漏れたチアゴ・アルカンタラもリバプールに残りコンディションを高めており、スタメン復帰の期待がかかる。過密日程において、メンバー選出が難しい中だが、リーズ戦でのスタメンを予想してみた。
GK:アリソン・ベッカー
プレミアリーグ開幕からチームが保持する展開が続いており、セーブ数こそ多くないが、必ずやってくるピンチには落ち着き払った対応でゴールマウスを守り続ける頼れる守護神を外す理由は見当たらない。出場が危ぶまれたが、そうした問題にも揺さぶられることなく、いつものプレーを披露する。
RSB:トレント・アレクサンダー=アーノルド
イングランド代表では中盤でテストされ、慣れないポジションに戸惑っていた印象が強い。その中でも、右サイドや右ウイングからは精度の高いクロスやパスを提供しており、コンディションは問題ない。次節も長短のパスで、相手のマンマークを翻弄する。
CB:ジョエル・マティプ
チェルシー戦では重戦車ロメル・ルカクと渡り合ったジョエル・マティプを変える考えは出てこない。3試合を終え、1失点と強固なディフェンスを維持しており、怒涛の攻撃を見せるリーズ戦でも相手攻撃陣をショットアウトしてくれるだろう。
CB:フィルジル・ファンダイク
代表戦では心配な場面もあったが、問題はなさそうだ。ディフェンスリーダーとして最終ラインをまとめ上げながらも、ロングフィードからのチャンスメイクは健在。そろそろコーナーキックに高い打点で合わせるゴールにも期待したい。
LSB:アンディ・ロバートソン
前節チェルシー戦では少し精彩を欠いていた印象のアンディ・ロバートソン。スコットランド代表では不慣れな右サイドを担当し新境地を開いたが、リバプールでは左サイドバックを務める。鉄人サイドバクは、本来の姿を取り戻し、リーズの右サイドをきりきり舞いにする。
DMF:ファビーニョ
アリソン同様に出場が難しいかに思われたが、中盤のフィルター役を務めるブラジル代表MFの出場は朗報だ。前線から運動量多く、怒涛の攻撃を見せるリーズのボールを奪い去り、すぐさま攻撃につなげる。いつものファビーニョが見られるだろう。
CMF:ジョーダン・ヘンダーソン
イングランド代表では中盤の底を務め、アンドラ代表に仕事をさせなかったジョーダン・ヘンダーソン。状態は良さそうで、激しいサッカーを展開するリーズ・ユナイテッドと渡り合い、それでも試合を支配するためには欠かせないのが、我らがキャプテンだ。
CMF:チアゴ・アルカンタラ
第2節バーンリー戦、第3節チェルシー戦ともに途中出場。代表から漏れ、2週間近くをコンディション調整に充てられた。スタメンで起用できるレベルまで回復していることが見込まれ、巧みなテクニックとピッチ全体を見渡せるビジョンで攻撃を司る。
RWG:モハメド・サラー
エジプト代表ではレッドリストに指定されていないガボンで行われた代表戦にのみ参戦。ひどい疲れが残っているとは思われず、エースを外す選択はないに等しい。昨シーズンの開幕戦では、リーズ相手にハットトリックを決めており、同じようなパフォーマンスを期待したいところだ。
LWG:サディオ・マネ
セネガル代表では2試合連続でフル出場を果たしており、疲労感は否めない。しかし、フィルミーノと南野が負傷で、オリギも試合勘に疑問が残る中、他に選択肢がない。早めに試合を決め、アレックス・オックスレイド=チェンバレンらと交代し、続くACミラン戦に備えたい。
CF:ディオゴ・ジョッタ
代表戦でも得点を奪っており、好パフォーマンスを継続。疲れが気がかりだが、サディオ・マネ同様に他の選択肢を選びにくい。理想的には前半で試合を決めてしまい、60分くらいでポルトガル代表も交代し、チャンピオンズリーグの試合に集中力を高めたい。
あくまで予想であり、個々人でそれぞれの見方があるから面白い。それぞれの先発を妄想しながらも、ホームでの重要なゲームに勝利してくれると信じている…