カタールW杯予選が世界各国で展開される中、依然として新型コロナの影響が続く。9月上旬には、英国政府によって『レッドリスト』に指定された国々で開催された試合に、プレミアリーグのクラブに所属するプレーヤーたちが参加できず、様々な選手たちがイギリス国内に留まった。
リヴァプールでは、モハメド・サラーがエジプトで行われた1試合に出場ならず、2戦目から参戦。最も大きな影響を受けたのが、ブラジル代表に招集されたブラジル代表トリオ。
アリソン・ベッカー、ファビーニョ、ロベルト・フィルミーノはチリ代表やアルゼンチン代表、ペルー代表との試合を回避しており、5日間の出場停止が課せられる寸前まで迫った。10日間の隔離期間を余儀なくされるため、クラブの判断は致し方ない。
そんなブラジル代表は10月上旬にも南米でのW杯予選を控えており、ベネズエラ代表やコロンビア代表、ウルグアイ代表との3連戦を迎える。先月の状況を残念がっていたブラジル代表の3選手だが、今回は参加できる可能性が生じてきた。
エジプトがすでに『レッドリスト』から解除されており、モハメド・サラーの代表参加に問題はなくなった。『The Athletic』によれば、英国政府は『レッドリスト』記載の国々で戦う代表選手たちへのルールを緩和する準備をしているようだ。
検討されている緩和策は、10日間の隔離ではなく、クラブ施設で5日間の隔離。ただし、隔離期間も試合出場こそできないが、トレーニングには参加が許可される。
それでもクラブには問題は山積み。10月16日のワトフォード戦や10月19日のアトレティコ・マドリードとのチャンピオンズリーグの試合に欠場が言い渡される可能性があり、例えば2戦目となるコロンビア戦で早めの帰還を依頼するかもしれない。
すべてはブラジルサッカー連盟との話し合いでクリアを目指すしかない。9月上旬の時と同じく、リヴァプールだけでの話ではなく、マンチェスター・シティやマンチェスター・ユナイテッド、リーズ・ユナイテッドなど多くのクラブが影響を受けるため、リーグ全体としての結束がふたたび求められる…