デイビッド・モイーズ率いるウェストハム・ユナイテッドで右ウインガーを務めるFWジャロッド・ボーウェン。昨シーズンはリーグ終了まで好調を維持したチームにおいて好パフォーマンスを披露し、38試合8ゴール5アシストを記録。
今シーズンも主軸として活躍するイングランド人FWは、スピード溢れるドリブルで右サイドを切り裂き、カウンターアタックで威力を発揮する。ダイレクトなプレースタイルを有するウインガーには、今夏の移籍市場でリヴァプールが興味を示しており、ウェストハムからの退団が囁かれていた。
シェルダン・シャキリ売却の時期が遅れてしまい、放出候補ディボク・オリギの売却先が見つからずに残留したこともあり、新たな戦力に資金を回せなかった同クラブは、終始補強が噂されたフォワードやミッドフィルダー獲得に至らなかった。
ロンドン拠点のクラブに残留決定のジャロッド・ボーウェンだが、運動量豊富で守備においても休みを知らない。激しいプレッシングと高速カウンターを武器に持つリヴァプールにとっては、モハメド・サラーやサディオ・マネに代わるバックアップを求めている。
『The Independent』によれば、リヴァプールは依然として同選手をスカウティングを怠っておらず、来年1月や来夏の移籍市場での獲得を検討している。ただし、プレミアリーグで争うライバルチームも熱視線を向けており、獲得レースは激化しそうだ。
ハリー・ケインやソン・フンミンに次ぐフォワード探しを進めるトッテナム・ホットスパーも、ウェストハムFWに関心を示しており、リヴァプールを出し抜く機会を伺っている。早ければ、来年1月にも所属クラブとの交渉に挑む姿勢を見せている。
両クラブに加えて、レスター・シティも強い興味を持っている。今季はここまで12位といまいち調子が上がらない同クラブだが、左サイドのハーヴィー・バーンズとの比較では少し物足りない右サイドの攻撃をリードできるジャロッド・ボーウェン獲得を目論んでいる。
来年の頭にはウェストハムFWを巡る三つ巴の争奪戦が展開されるかもしれない。しかし、2025年まで契約を残す同選手を売却する意図は感じられず、それなりの移籍金を積む必要性がありそうだ…