プレミアリーグ第8節ワトフォード戦(日本時間 10月16日(土)20時30分 キックオフ)は、因縁の対決と言っても良いかもしれない。一昨シーズン前に無類の強さを誇ったリバプールは開幕から27試合連続無敗。圧倒的な記録を打ち破ったのが、何を隠そう今週末にアウェイで対決するワトフォード。
インターナショナルマッチウィークを終え、代表チームから所属クラブに戻った選手たち。しかし、ブラジル代表だけ例外。ウルグアイ代表戦から33時間しか空いておらず、移動時間など勘案しても出場は厳しい。よって、代表に招集されたGKアリソン・ベッカーとMFファビーニョを欠いた一戦となる。
一方で朗報も飛び込んでいる。ここ2試合を欠場していたDFトレント・アレクサンダー=アーノルドが復帰。代わりに右サイドバックを担当したジェームズ・ミルナーを本来の中盤で起用できる。負傷が懸念されたディオゴ・ジョッタも問題なくプレーできそうだ。
4日後にはチャンピオンズリーグ3試合目アトレティコ・マドリード戦を控えており、代表選での疲れを考慮しながらのセレクションとなる。ワトフォードはクラウディオ・ラニエリ監督を迎えての初戦。心機一転の相手に難しい対応が求められる試合だが、リバプールのスターティング・イレブンを予想してみた。
GK:クイヴィン・ケラハー
ブラジル代表に招集されている正GKアリソン・ベッカーが欠場予定。カラバオ・カップ第3回戦で見事なPKストップを見せたアイルランド代表GKクイヴィン・ケラハーが代役を務める。通常通りに落ち着いたプレーさえ披露できれば、クリーンシート達成も夢ではない。
RSB:トレント・アレクサンダー=アーノルド
負傷離脱から戻り、スタメン復帰するだろう。攻守両面で奮闘したジェームズ・ミルナーだが、フィル・フォーデンの対応に苦労し、攻撃面で違いを見せるには至らなかった。やはり彼の右足からのパスやクロスは欠かせず、ワトフォード守備陣を混乱に陥らせる。
CB:ジョエル・マティプ
プレミアリーグでは複数失点が続いているが、インターナショナルマッチウィークを挟み、改善を見せてくれるはずだ。カメルーン代表から退いており、休息十分。リバプール移籍も噂されるワトフォードFWイスマイラ・サールら相手の攻撃を食い止める。
CB:フィルジル・ファンダイク
オランダ代表では久しぶりに得点し、調子を高めるディフェンス・リーダー。ジョエル・マティプとのコンビで、経験が少ないGKクイヴィン・ケラハーを支える。ふたたびクリーンシートに戻りながらも、代表戦に続いてクラブでもヘディングでのゴールが期待される。
LSB:コスタス・ツィミカス
アンディ・ロバートソンをスペイン王者との試合に温存するためにも、今シーズン好調を維持するギリシャ代表DFを先発に起用。スピード溢れるアタッカーも多いワトフォードの右サイドを支配し、絶妙クロスで再三にわたりアシストを記録してくれるだろう。
DMF:ジョーダン・ヘンダーソン
ファビーニョが出場できない以上、頼れるキャプテンにアンカーの役割を任せるしかない。試合を読む力に加えて、豊富な運動量でボールを奪い切る。補強ポイントにも挙げられる守備的ミッドフィルダーだが、イングランド代表MFがブラジル代表MFの穴を埋める。
CMF:ジェームズ・ミルナー
代表から引退しており、休息十分なベテランを本来の中盤で起用。ナビ・ケイタはチャンピオンズリーグに向け温存。アレックス・オックスレイド=チェンバレンが調子を取り戻せず苦しんでおり、強烈なプレッシングで相手ミッドフィルダーに仕事させない。
CMF:カーティス・ジョーンズ
マンチェスター・シティ戦ではほとんど目立たず、個人能力の差を痛感させられた若きミッドフィルダー。代表戦では、イングランドU-21代表でアシストを記録しており、コンディションは申し分ない。ヘンダーソンとミルナーらとともに、とくに攻撃面での活躍に期待が集まる。
RWG:モハメド・サラー
ここまでのリーグ戦では7試合6ゴールと驚異的な数字を残しているエジプト代表FW。前節マンチェスター・シティ戦での2得点目は圧巻の一言。文句の付けようがない個人技で調子に乗りまくるエースが、アウェイの地でも得点を重ねる。
LWG:サディオ・マネ
リーグ戦7試合4ゴールと昨シーズンの不調から完全復活しているセネガル代表FW。リバプールの2枚看板の一角を担うフォワードが、ワトフォード守備陣をてこずらせる。ギアを入れ替え、セネガル代表の後輩を目の前に違いを見せつける。
CF:ロベルト・フィルミーノ
ディオゴ・ジョッタは問題なかったが、無理をさせる必要はない。怪我の影響もあり、ブラジル代表から漏れたロベルト・フィルミーノが久しぶりの先発復帰と予想。この休み期間に、コンディションを上げていると思われ、慣れ親しんだフロントスリーが連携抜群の攻撃を披露する。
あくまで予想であり、個々人でそれぞれの見方があるから面白い。それぞれの先発を妄想しながらも、ホームでの重要なゲームに勝利してくれると信じている…