若手GKクィービーン・ケレハーが正GKアリソンに挑戦状…『ナンバーワンになれると思わなければ意味がない。』

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Young goalkeeper Caoimhin Kelleher challenges Alison Becker チーム

2015年の夏に地元アイルランドからリバプール・アカデミーに加入したGKクィービーン・ケレハー。U-18やU-23と着実にステップアップしたゴールキーパーは、いまではブラジル代表GKアリソン・ベッカーに次ぐ第2GKとして、リバプールを後方から支えている。

2021年6月にはアイルランド代表デビューも飾った同選手は、落ち着き払ったプレーぶりと安定的なシュートストップで、22歳という年齢に似合わないパフォーマンスを披露している。出番こそ少ないが、今季もカラバオ・カップで久しぶりの出場とは思えないプレーで起用に応え、PKを止めるなどクリーンシートに貢献した。

今夏には出場機会を得るために、チャンピオンシップなどへのローン移籍が噂され、リバプールが3番手GKアドリアンと契約延長したこともあり、放出は既定路線かと思われた。しかし、結果的にはアンフィールドに残留し、アリソンとの競争に励んでいる。

世界でも最高峰と評されるブラジル代表GKからポジションを奪うのは至難の技だ。年齢もまだ29歳と老け込む時期ではなく、今後5年近くトップレベルで活躍できるだろう。あらゆる面で優れる現代的なゴールキーパーの牙城を崩すのは、どう考えても難し過ぎる。

しかし、アイルランド代表GKクィービーン・ケレハーはポジション奪取を諦めていない。現時点では能力値に大きな差があるが、若きゴールキーパーは常に高みを目指しており、クラブにおけるNo.1を掴む覚悟を捨てていない。

「確かに可能性はあると思う。そこで自分がナンバーワンになれると思わなければ意味がない。」

「そのようなメンタリティを持たなければならないし、ナンバーワンになるために邁進したい。そして、もしチャンスがあれば、それを掴みたいね。」

「今は一日一日を大切に、リバプールで試合に出たときは良いパフォーマンスで応え、そのレベルでプレーできることを証明したい。一貫性を保ち、前進し続け、いつかそのレベルに到達できるといいね。」

最高のお手本が身近に存在しているのは、アイルランド代表GKには心強い。日々に練習への姿勢やスキルを物理的に間近から観察できる上、試合での集中の仕方やコーチング、ポジショニングなど様々な面で技を盗める環境に身を置いている。

なにもアリソンだけに限った話ではない。モハメド・サラーやサディオ・マネ、ロベルト・フィルミーノら世界でも有数のストライカー陣が在籍するチームで、彼らのシュートを練習で体感できる貴重な経験を毎日積んでいる。恵まれた環境で成長に集中できることに、強い満足感を抱いているようだ。

「その中にいて、周りから学ぶことは素晴らしい。僕にとってはとても意味のあることで、質の高い選手から学ぶことができてほんと幸せだよ。」

「世界最高の選手たちと、世界最高水準でトレーニングすることで、選手として向上できる。日々のトレーニングが楽しいし、常に向上していきたいと思ってる。」

引き続き、バックアップとしてチームをサポートする役割が求められる若手GK。練習から最高のプレーを見せ、出場した試合でも最高のパフォーマンスを出し尽くすしかない。容易にナンバーワンを獲得できるわけではないが、壁が高ければ高いだけ挑戦しがいがある。

いつの日か、クィービーン・ケレハーが背番号”1”を背負い、プレミアリーグ制覇やチャンピオンズリーグ優勝へと導くかもしれない…

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