チャンピオンズリーグ・グループステージ第3節アトレティコ・マドリード戦(日本時間 10月20日(水)4時0分 キックオフ)は、死の組グループBにおける頂上決戦。今節はスペインに乗り込んでのアウェイ戦だが、強力なメンバーが戻ってくる。
ブラジル代表に招集されていたGKアリソン・ベッカーとMFファビーニョがそのままマドリード入り。英国政府が指定する隔離措置を避け、家族らと離れ離れにならないように配慮された移動で、ともに休息を得ることができた。
ブラジル代表メンバーが起用できなかったワトフォード戦は、ラニエリ新監督のもとで心機一転を図る対戦相手を終始圧倒。代わりに起用されたGKクィービーン・ケレハーはあまり出番こそなかったが、イスマイラ・サールのシュートをセーブするなど安定感抜群のパフォーマンスを披露。守備陣はクリーンシートを達成している。
5ゴールを奪ったアタッカー陣はCLでも健在。フロントフォーに加えて、中盤が積極的に絡んで織りなす攻撃は、引き分けに終わったチェルシー戦以外で複数得点を挙げており、エースのモハメド・サラーは8試合連続得点中と乗りに乗っている。
両サイドバックが早めに退き休息が与えられた一方で、久しぶりに中盤でプレーしたジェームズ・ミルナーが好プレーを連発。スタメン復帰のロベルト・フィルミーノもハットトリックと、アトレティコ・マドリード戦を前に好材料が揃う中、リバプールのスターティング・イレブンを予想してみた。
GK:アリソン・ベッカー
絶対的な守護神が先発に復帰。第2GKクィービーン・ケレハーが出場する試合で好パフォーマンスを継続し、猛烈アピールを繰り返しているものの、ブラジル代表GKを脅かすには至っていない。敵地での難しい相手の試合だからこそ、経験豊富なゴールキーパーがゴールマウスに鍵をかける。
RSB:トレント・アレクサンダー=アーノルド
ワトフォード戦では怪我から復帰し、久しぶりにスタメン復帰したイングランド代表DF。攻守両面でチームを活性化させると、本職の力をまざまざと見せ付けた。同じくサイドバックの運動量を特長とする相手に主導権を握り、右サイドを制する。
CB:ジョエル・マティプ
今季は開幕戦から先発起用されると、適切なディフェンスで最終ラインを支える。ドリブルでの攻め上がりや、ピタッとかつ鋭く付けるパスで攻撃にもリズムをもたらす。ルイス・スアレスやアントワーヌ・グリーズマンら強力フォワード陣を抑え込む。
CB:フィルジル・ファンダイク
オランダ代表でもキャプテンを務める頼りになるセンターバックの存在は、ディフェンスラインに安定感を与え続けている。守備が強固なアトレティコ・マドリードであり、代表選でも決めたように、コーナーキックからヘディングでゴールを叩き込んで欲しい。
LSB:アンディ・ロバートソン
ワトフォード戦では積極的なアップダウンが戻ってきたスコットランド代表DF。若干疲れも見えたが、少しずつ調子を取り戻している。サイドバック同士の勝負が肝になるCL第3節では、トレント・アレクサンダー=アーノルドともにサイドでの攻防を制す。
DMF:ファビーニョ
中盤の底に世界でも有数の守備的MFが戻ってくる。ルイス・スアレスやアントワーヌ・グリーズマンらの退路を断ちつつも、マルコス・ジョレンテやロドリゴ・デ・パウルらミッドフィルダー陣からボールを奪い去る。
CMF:ジョーダン・ヘンダーソン
マドリードの強豪相手には、圧倒的な運動力を有するイングランド代表MFの力が必要。マルコス・ジョレンテやコケらとの中盤の支配権争いに勝利し、自由に攻撃させない。サイドバックのカバーだけではなく、攻撃面でもフロントスリーに近いポジションを保ちたい。
CMF:ジェームズ・ミルナー
プレミアリーグ前節ではロベルト・フィルミーノのゴールをアシストするなど攻撃時にしっかりと上がり、守備時には素早い切り替えでボールを奪取する。ピッチの隅から隅まで走り切った元イングランド代表MFが、アトレティコ・マドリードが有する強力ミッドフィルダーとの勝負には欠かせない。
RWG:モハメド・サラー
8試合連続ゴール中のエジプト代表は、プレミアリーグ2戦連続でスーパーゴールを奪っている。ノリノリなストライカーが、相手チームを恐怖に陥れる。世界でもTOP5に入るGKヤン・オブラクが守る牙城を崩すには、サラーの驚異的なゴールが求められそうだ。
LWG:サディオ・マネ
ワトフォード戦で先制点を決めたセネガル代表FWは、今季10試合6ゴールを完全復調。プレミアリーグ通算100ゴールも達成し、気持ちは高揚するばかり。CLではポルト戦からの連続ゴールで、グループステージの強力ライバルに貴重な勝ち点をもぎ取る。
CF:ロベルト・フィルミーノ
ハットトリックを挙げた勢いそのままにマドリードに乗り込む。ディオゴ・ジョッタに比べるとやはりダブル・エースをうまく活かせるだけに、前線の絶妙な連携で固いアトレティコの守備陣を突破する。ハマらなければ、途中からポルトガル代表FWを投入する流れだろう。
あくまで予想であり、個々人でそれぞれの見方があるから面白い。それぞれの先発を妄想しながらも、ホームでの重要なゲームに勝利してくれると信じている…