RBライプツィヒからフランス代表U-21DFイブラヒマ・コナテを迎え、フィルジル・ファンダイクやジョー・ゴメス、ジョエル・マティプと盤石のセンターバック陣容を整えたリバプール。昨シーズンは主力組の負傷により崩壊した最終ラインが、今季は完全復活を遂げている。
緊急事態を補ったナサニエル・フィリップは全く出番を得られず、若きセンターバックであるリース・ウィリアムズはさらなる成長と出場機会を求めてレンタル移籍。オザン・カバクとの買取オプションは行使せず、トルコ代表DFはノリッジ・シティへと加わった。
シャルケから半年間のローン移籍で加入したトルコ代表DFと同時期に移籍したのが、元プレストン・ノースエンドDFベン・デイビス。大きな期待を持って受け入れられたが、歌を開けてみるとまさかの公式戦での出番なし。ファビーニョやジョーダン・ヘンダーソンら本職にも遅れを取り、散々な移籍となってしまった。
今シーズンはさらに出場時間が制限されることが予想された中、左利きのセンターバックは昨季プレミアリーグから降格し、1年での復帰を目指すシェフィールド・ユナイテッドに1年間のレンタル移籍を選んだ。
現時点でチャンピオンシップ13位といまいち調子が上がらないクラブにおいて、12試合のうち7試合で先発の座を射止めている。焦がれいた定期的にサッカーが行える環境を手にした同選手は、ここからの巻き返しに集中している。
気になるのは、もし好パフォーマンスを継続できたら、リバプールでのポジション確保を実現できるかどうか。リーグレベルがひとつ下がるとはいえ、チャンピオンシップから移籍した直後に活躍する選手も少なくなく、可能性は否定できない。
エバートンやアーセナルで活躍した元イングランドU-21代表FWケビン・キャンベルは、『Football Insider』との単独インタビューに応え、リバプールでの未来に淡い期待を抱いていると言われるシェフィールド・ユナイテッドDFに対して、バッサリと居場所がないことを示唆している。
「リバプールで活躍する未来は見えないね。」
「ジョー・ゴメスはなかなか出番を得られてないけど、イングランド代表で、高いクオリティを持っている。」
「(ベン・デイビスが)来シーズンに向けて頑張りたいと言うのは好ましいけど、現実的な視点も持ち合わせるべき。リバプールでの(センターバック)ポジションの充実ぶりに目を向けなければならない。」
「最高のシナリオですら、4番手に留まるだろう。残念だけど、それが現実的で最も高望みできる立ち位置だ。」
「現状を受け入れるのは難しいし、高みを目指してリバプールに加入した。しかし、彼はサッカーをしなければならない。まだ老け込む時期ではなく、才能もある。レギュラーでのサッカーを手に入れるべきだよ。」
来シーズンにはナサニエル・フィリップスはチームを離れるだろう。リース・ウィリアムズが帰還し、おそらく万が一のための5番手と務める。ビリー・クメティオら若きポテンシャルも育ってきており、元プレストン・ノースエンドDFが熾烈なポジション争いを勝ち抜けるとは考えにくい…