2001年にモナコからリバプールへと新天地を求めた元ノルウェー代表DFヨン・アルネ・リーセ。以来、無尽蔵のスタミナを武器に左サイドでアップダウンを繰り返し、強烈な左足から繰り出すクロスやシュートは相手チームの脅威となった。
2004/05シーズンには大逆転でチャンピオンズリーグを制覇した試合、いわゆる“イスタンブールの奇跡”で先発出場。フル出場を果たすと、惜しくもPK戦で失敗したものの、チームはGKイェジー・ドゥデクがセーブを連発し、ヨーロッパの頂点に輝いた。
ノルウェー代表でも110試合で出番を得ており、リバプールを退団してからはASローマやフラムなど数々のクラブを渡り歩いた。2018年に現役引退した同選手は、『Goal』との独占インタビューで同国代表として怪物級の活躍を見せ続けるFWアーリング・ハーランドの次なる移籍先について、独自の視点で語っている。
「彼は想像を上回るプレーヤーだからこそ、リバプールに加入してもらいたいね。」
「まさに絶好調だし、クロップ監督のサッカースタイルに合うと思う。それに、リバプールというクラブも気に入るだろう。」
「でも、もしマンチェスター・シティが彼を獲得したら、すごいことになるね。無敵のチームが完成に近づくと言っても過言ではない。」
「ハーランド獲得に成功したクラブは、それが来シーズンであろうと、それ以降であろうと、この先何年も信じられないほど強いチームになるよ。」
「リバプールに獲得のチャンスがあるかは分からない。でも、可能性が少しでもあれば、獲得に動いて欲しいね。クラブにとって素晴らしいことだし、他のクラブに行っても、最高の補強になる。」
古巣クラブへの愛着もあり、リバプールが次世代を担うストライカーを獲得することを願っている元ノルウェー代表DF。レアル・マドリードやパリ・サンジェルマンら金満クラブが獲得を目指しており、マネーゲームになる可能性も高いだけに、現時点ではリバプールに勝ち目はなさそうだ。
それでも、ノルウェーのサッカー界の未来を憂慮しており、古巣ではなくとも、世界でもトップクラスの選手がしのぎを削るプレミアリーグに同国出身のプレーヤーが多く集うことを期待している。結果として、ノルウェー・サッカーがふたたび上昇に転じると考えているようだ。
「ここ数年間、プレミアリーグにはあまりノルウェーの選手がいない。10年や15年前にはたくさんいたが、今はとても少なく、活躍している選手も少ない。」
「マルティン・ウーデゴールがアーセナルでうまく機能しているのは嬉しいし、良いシーズンを過ごせることを願ってる。しかし、ノルウェー・サッカーがかつてのように輝き、トップリーグでプレーする選手が多い状態に戻すためには、もっと多くの選手がチャレンジし、名を轟かせなければいけない。」
「ハーランドがプレミアリーグに来ることを期待している。もちろん、リバプール加入が理想的だけど、ノルウェー・サッカーにとって、彼のような選手がプレミアリーグに上陸することは重要だよ。」
来年の夏にも移籍の噂が絶えず流れるボルシア・ドルトムントFWは、ほんとに来シーズンは新たなクラブでプレーしているのだろうか…?