RBザルツブルク時代には、ノルウェー代表FWアーリング・ブラウト・ハーランドや日本代表FW南野拓実と抜群の連携から相手ディフェンスを恐怖に陥れた韓国代表FWファン・ヒチャン。さらなるステップアップを求めて、昨年の夏にブンデスリーガ・RBライプツィヒに加入した。
ユリアン・ナーゲルスマン現バイエルン監督の信頼を得られず、さらには新型コロナ感染に伴いコンデイション調整にも苦しんだ。結果的にはリーグ戦18試合出場に留まり、スタメンでの出場はたった3試合だけ。得点を挙げることすらできず、苦悩の日々を送った。
キャリアを転換させるためにも、1年間のレンタル移籍でウルヴァーハンプトン・ワンダラーズに今夏加入。見事に上昇気流に乗り、開幕戦から8試合4ゴールを奪っており、得点力不足に苦しんでいたクラブを救っている。
『The Mirror』によると、韓国代表としても41試合6ゴールを記録しているストライカーに対して、ローン移籍に付随している買取オプション行使を検討している。いまの好調ぶりが続けば来季以降もウルブスに残留することが予想される。
しかし、25歳の韓国代表FWとの契約を望むのはウルヴァーハンプトンだけではない。同紙によれば、リバプールとマンチェスター・シティらプレミアリーグでも首位を争うクラブ同士が関心を示しており、争奪戦が勃発する可能性を伝えている。
リバプールはアフリカネーションズカップでチームを離れるモハメド・サラーやサディオ・マネの穴を埋めるフォワード獲得を熱望しており、カリム・アデイェミ(レッドブル・ザルツブルク)やアルノー・ダンジュマ(ビジャレアル)らが筆頭に挙げられている。
また、フロントスリーが全員30歳前後となり、世代交代の必要性が叫ばれている。昨年加入したディオゴ・ジョッタが活躍しているとはいえ、最低でも来夏の移籍市場での補強は避けられない。
マンチェスター・シティも前線強化を目論んでおり、前のポジションであればどこでもこなせる元レッドブル・ザルツブルクFWに注目しているようだ。
ただし、具体性には乏しい報道であり、信憑性は低い。加入後にすぐにフィットしたウルヴァーハンプトンとのレンタル移籍を完全移籍へと変更させるのが、最も可能性が高い選択肢だ。
まだまだ飛躍するポテンシャルを秘めている韓国代表FWは、今シーズンさらなるゴール数を奪取し、ウルブスとの契約を手に入れることができるだろうか…?