前線強化を目指すリバプールを筆頭に、バイエルン・ミュンヘンやボルシア・ドルトムントらブンデスリーガ勢やセリエAからはインテル・ミラノなど名だたるクラブがこぞって関心を示しているのが、RBザルツブルクFWカリム・アデイェミだ。
アフリカネイションズカップ2021でチームを離れるモハメド・サラーやサディオ・マネらの穴を埋めるため、さらには年齢が上がってきた両エースの後継者として新たなフォワードを求めるリバプールは、長きに渡り同選手の動向を追ってきた。
ドイツ代表でも初ゴールを決めている新進気鋭のストライカーは、地元ドイツ移籍を望んでいるとも言われており、同国のバイエルンやドルトムントらが有利とも。一方で、同選手の代理人が様々なクラブと話し合いを始めたとの報道もあり、早ければ来年1月の移籍市場で動く可能性が上昇している。
『Calciomercato』によれば、トーマス・トゥヘル監督のもとで快進撃を続けるチェルシーが新たに争奪戦に参入しており、すでに代理人と話し合いの場を設けている。いまだ交渉を始めていないリバプールに比べると、一歩前進した格好だ。
ロメル・ルカクやティモ・ヴェルナー、カイ・ハフェルツら過去2年間で多くの資金を投入し、世界的なストライカーや攻撃的な選手を次々と獲得しているチェルシー。フランク・ランパード前監督から引き継いだトゥヘル監督が見事に立て直し、今季はプレミアリーグで首位に立っている。
同じくドイツ代表の2選手を抱え、ディフェンスにはアントニオ・リュディガーが在籍しており、代表でのチームメイトがいるのは心強い。センターフォワードに加えて、両サイドのウイングでプレーできる柔軟性の高い選手だけに、どのクラブにとっても貴重な存在になり得る。
ただし、まだまだレースは開始されたばかり。オーストリアで才能を開花させたドイツの若き逸材の次なるチャレンジはどこになるのだろうか…?