ウェストハム戦での敗戦からインターナショナル・ウィークを挟み望んだアーセナル戦では、ホームで絶好調の若きチームを4得点で粉砕。チャンピオンズリーグ・ポルト戦でも勝利を収め、サウサンプトンをアンフィールドに迎えたリバプール。
完全に立ち直り、中盤の選手たちも負傷から戻り始めているチームは、イングランド南部のクラブとの試合でも自慢の得点力を発揮。ディオゴ・ジョッタが開始早々に先制点を奪い、32分にも追加点を決めると、続け様にチアゴ・アルカンタラが3点目となるゴールを奪取。
締めくくりは、ヘディングではなかったが、フィルジル・ファンダイクのコーナーキックから強烈なシュート。ゴールキーパーが反応したもののストップならず、プレミアリーグでは2戦連続で4ゴールを奪い去った。
守護神アリソン・ベッカーが何度かにわたりビッグセーブを披露せざるを得ないシーンもあったが、ディフェンス陣もクリーンシートを達成。
3試合連続で無失点試合を演じてみせたリバプールだが、チームを率いるユルゲン・クロップ監督は4点差での圧倒的な勝利以上に、度重なるピンチを与えてしまったことに不満を抱えているようだ。
「継続性について言えば、今日の試合でチャンスを作られており、正直満足していない。」
「アリソンが試合においてセーブすること自体は問題ではなく、それらのセーブがあまりにも驚くべきもので、(守備面で)私たちは本当に改善しなければいけない。」
「できる限り、安定的かつ真剣で、徹底したディフェンスを心掛けるべきだ。」
「そうすれば、サッカーのプラットフォームを築ける。そこからチャンスを作り、得点することができる。1試合に2ゴール以上というのは永遠に続くわけではないけど、ここまで続いているのは良いことだね。」
「でも、1点差でも試合に勝てれば、それはそれで嬉しいよ。」
圧巻の勝利にも地に足をつけ、改善ポイントをつらつらと述べたクロップ監督。それでも、順調すぎるスタートを飾るキッカケを作り、さらにはチーム2得点目も決めたポルトガル代表FWディオゴ・ジョッタへの称賛は惜しまない。
「彼(ディオゴ・ジョッタ)は並外れた選手であり、並外れた青年だ。」
「このチームでリバプールの選手が必要とするものをすべて持っており、完璧な補強だった。」
「テクニックや対人への強さもあり、頭も賢い。戦術理解が非常に早い。」
「加えて、3つのポジションをこなすことができ、チームは助かっているよ。スピードもあり、最後までやり遂げる意欲を持っているね。」
「彼のゴールレコードは、とても素晴らしい。残念ながら、昨年は大きな怪我をしてしまったが、復活してチームにフィットしており、本当に嬉しいよ。」