先週末にアンフィールドで行われたプレミアリーグ第13節サウサンプトン戦。試合開始早々に、ポルトガル代表FWディオゴ・ジョッタのゴールで幸先よく先制すると、その後も得点を重ね、4得点を奪い快勝。守備陣もクリーンシートを達成し、圧倒的な強さを見せ付けた。
そんな試合において、少し議論を呼んでいるシーンが、前半11分に生まれる。サウサンプトンFWヤン・ベドナレクが対峙していたリバプールFWサディオ・マネの足を踏みつけてファール。イエローカードが提示され、ファールを受けたセネガル代表FWも腹を立てることなく、その場は収まった。
しかし、VARで振り返ると、ポーランド代表DFは足裏を見せつけるような形で、マネの足首を捉えており、スロー動画ではレッドカードでもおかしくない印象を受ける。
微妙な判定に対して、苦言を呈しているのが、かつてプレミアリーグで審判も務めたキース・ハケット氏。明確なレッドーカードであったと見解を明確にした上で、同試合を担当したアンドレ・マリナー主審が試合の序盤で起こった出来事にレッドカード提示を躊躇った可能性を伝えている。
「最初に見たとき、あれはレッドカードだと思った。」
「レッドカードだと考えた理由は、サウサンプトンの選手が後ろから入り、リバプールの選手の脆弱な部分でもあるアキレス腱を足裏で踏みつけた。私にとっては、あれはレッドカードだった。」
「アンドレ・マリナーには、ウォームアップとスピードアップのための時間が必要だったように思う。試合が始まってすぐだったからね。」
Football Insider
ウェストハム戦で、アーロン・クレスウェルがジョーダン・ヘンダーソンに見舞ったタックルよりは幾分マシなようにも思える。ボールを狩りに行ったところに、足がたまたま入っただけの印象もあり、完璧に宙に浮いた状態で足裏が当たっているウェストハムDFと大きく異なる。
いずれにしても、審判の判断が絶対であり、試合を左右することもある。審判団の決断に敬意を払いつつも、判定に納得できなくともテンションを高めずに、平常心を保ちいつものプレーに徹底しなければいけない…