フロントスリーが30歳前後と大台を迎え、世代交代の必要性が叫ばれる今日この頃。来年1月にはアフリカネイションズカップが開催される関係で、モハメド・サラーとサディオ・マネの両エースがチームを離れるため、新たなストライカーやウインガー獲得の噂が飛び交っている。
カリム・アデイェミやジェレミー・ドクら数々の若くて、ポテンシャルに優れたプレーヤーたちへの強い関心が報道され続けている中、元イングランド代表FWダレン・ベントは、リバプールに対して前々から噂にあがっていたスペイン代表FWアダマ・トラオレ(ウルヴァーハンプトン・ワンダラーズ)獲得を提案している。
「(アダマ・)トラオレはいくらで買えるんだろう?」
「あのチームでは、彼を止めるのはほぼ不可能になるかもしれない。」
「問題は一貫性だけど、ハイプレスとハイエネルギーでプレーするリバプールでは、うまくフィットする可能性もある。」
かねてからユルゲン・クロップ監督のお気に入りとも伝えられ、昨シーズンや今夏の移籍市場でもリバプールからの関心がよく報道されてきた。抜群のスピードに加えて、キレッキレの俊敏性で相手のディフェンス陣を抜き去る姿はどこか爽快さを感じさせる。
一昨シーズン前に大ブレークを果たしたスペイン代表FWだが、昨シーズンからパフォーマンスは上がりきっていない。今季は開幕戦からスタメンに名前を連ねた同選手だが、ゴール前での決定力不足を露呈し、韓国代表FWファン・ヒチャンの加入もあり、最近の試合ではベンチを温める日々が続く。
絶対的な立場になりきれていないバルセロナ・アカデミー出身のウインガーは、2023年まで契約を残しているものの、契約延長交渉に進展は見られていない。来夏には契約が1年を切るため、早いタイミングでの売却も考えられる。
プレミアリーグでの経験豊富で、スーパーサブ的な役割として相手を恐怖に陥れるだけの能力があり、疲れた局面での投入は苦しい試合をひっくり返す原動力になり得る。筋骨隆々な上半身は当たり負けしないし、サイドから入れるクロスは一級品だ。
ただし、問題になるのは得点感覚。リバプールでは単なるチャンスメイクだけではなく、自らがゴールを奪わなければならない。得点が取れなければ、エジプト代表FWやセネガル代表FWの代わりにならず、現時点でバックアップを務める南野拓実やディボク・オリギらに出場機会を与えるほうが経済的だろう。
ウルブスでは序列が下がり気味の元バルセロナFWは、近く所属クラブを変える日が来るのだろうか…?