中盤に負傷者が続出しており、昨シーズンのセンターバック状態に陥りつつあったリバプール。チアゴ・アルカンタラが完全復調を見せ、アレックス・オックスレイド=チェンバレンも徐々にパフォーマンスが戻り、少しずつ正常を取り戻している。
ただし、ジェームズ・ミルナーやジョーダン・ヘンダーソンが年齢を重ねており、負傷の回数が増えている。ナビ・ケイタは負傷癖が抜けず、カーティス・ジョーンズも伸び悩み感満載。最優先補強ポイントではないものの、中盤に新たなミッドフィルダーを求めている。
『CalcioMercato』によれば、リバプールはアヤックス所属するオランダ代表MFライアン・グラフェンベルフに関心を寄せている。ユベントスも獲得を狙うオランダの逸材は、大きなポテンシャルを備え、いまだに19歳と年齢も魅力のひとつ。
今シーズンもオランダの強豪クラブでポジションを確保しており、19試合1ゴール1アシストと中盤で実力を発揮している。チャンピオンズリーグにおいても、ドルトムントが同組に在籍するグループCで圧倒的な強さを見せるクラブを牽引する。
ヨーロッパでも将来有望なミッドフィルダーとして評価される同選手は、所属クラブとの契約満了が2023年6月末までとなっており、来年の夏には契約期間が1年を切るため、クラブ残留か売却かの判断が迫られる。
売却するにしても、アヤックスが高額な移籍金をふっかけることは考えにくく、才能と比較するに割安な移籍金での獲得が可能になり得る。しかし、ミノ・ライオラが代理人を務めており、選手の条件面における交渉での難航が予想される。
守備的なミッドフィルダーとしても振る舞える若きプレーヤーは、リバプールにとって打ってつけの人材だ。アンカーを本職とする選手が、ファビーニョしかおらず、ポジションを争える選手が必要なのは事実で、インサイドハーフでも機能できる同選手は求める人物像に合致するだろう。
チャンピオンズリーグで飛躍して、ユベントスへと羽ばたいたオランダ代表DFマタイス・デ・リフトやバルセロナ移籍を手に入れたフレンキー・デ・ヨングらの後を追い、メガクラブへの移籍が実現するのだろうか…?