RBライプツィヒやドルトムントらブンデスリーガ勢が惜しくもチャンピオンズリーグ・グループステージで敗退。ACミランやアタランタらセリエAで勢いに乗るクラブも力及ばずに突破できず、ベスト16は当たり前と考えられていたバルセロナもまさかの敗退を喫している。
強豪クラブですら容易に勝てない事実からも、実力が拮抗し始めているヨーロッパ・サッカー界。そんな中でも、プレミアリーグから参加している4チームは、国内の過密日程にもめげずに、しっかりとベスト16進出を決めている。
中でも、リバプールは死の組とも言われたグループBで、圧倒的な実力差を見せ付けた。CL史上で7つしか達成していない6連勝を成し遂げ、プレミアリーグのクラブとしては初めて勝ち点18を得ており、歴史に名前を刻むことになった。
国内リーグでは、チェルシーやマンチェスター・シティと優勝争いは熾烈を極め、豊富な資金力を有する世界でも有数の金持ちクラブと対等な戦いを繰り広げている。CLが再開される疲労の蓄積も懸念される一方で、グループステージでの力強さから優勝候補と言って過言ないだろう。
全チームが突破を決めたプレミアリーグ勢含め、チャンピオンズリーグ・ラウンド16の抽選が行われ、組み合わせが決定。来年2月に1stレグが実施され、2ndレグは来年3月に予定されている。
組み合わせは以下の通り：
インテル・ミラノ（イタリア）vs リバプール（イングランド）
RBザルツブルク（オーストリア）vs バイエルン・ミュンヘン（ドイツ）
スポルティング（ポルトガル）vs マンチェスター・シティ（イングランド）
ベンフィカ（ポルトガル）vs アヤックス（オランダ）
チェルシー（イングランド）vs リール（フランス）
アトレティコ・マドリード（スペイン）vs マンチェスター・ユナイテッド（イングランド）
ビジャレアル（スペイン）vs ユヴェントス（イタリア）
パリ・サンジェルマン（フランス）vs レアル・マドリード（スペイン）
リバプールはベスト8進出を懸けて、かつては日本代表FW南野拓実やギニア代表MFナビ・ケイタ、セネガル代表FWサディオ・マネらが所属していたオーストリアの雄 “RBザルツブルク” と対決するかに思われたが、運営側のミスにより、異例とも言える再抽選が執り行われた。
新たに決定した対戦相手は、インテル・ミラノ。グループステージ最終節で戦ったサン・シーロにふたたび乗り込むことになったリバプールは、昨シーズンにセリエAを制覇したクラブを倒し、ラウンド16突破を誓う。
アントニア・コンテ現トッテナム監督がチームを去り、エースと務めたロメウ・ルカクら主力を放出した同クラブはシーズン序盤こそ苦戦を強いられたが、徐々に本来の力を取り戻し、現時点でリーグ首位に返り咲いている。
日程はまだ決まっておらず、来年1月にはアフリカネイションズカップの影響でモハメド・サラーやサディオ・マネを欠いての戦いが強いられるリバプールだけに、その期間をうまく乗り切り、ラウンド16でもイタリアの強豪を撃破を期待したい…