前代未聞の再抽選となったチャンピオンズリーグ・ラウンド16の組み合わせ。アトレティコ・マドリードら対戦相手を抽選する際、含まれてはいけないリバプールが残っており、クラブ側からの抗議を受けたUEFA。1度目の抽選結果を無効とし、2度目の抽選会を行った。
リバプールはRBザルツブルクとの対決が決まり、日本代表FW南野拓実やギニア代表MFナビ・ケイタ、セネガル代表FWサディオ・マネらの古巣対戦になるかに思えた。しかし、再抽選の結果、インテル・ミラノとの対戦が決定された。
グループステージでは、同じくサン・シーロを本拠地とするインテル・ミラノだけに、ユルゲン・クロップ監督も同じ場所での連戦に驚きを隠せなかった。昨シーズンにはセリエAを制覇し、今夏は主力を放出したものの、徐々に実力を発揮し始めた同クラブは、現時点で国内リーグで首位に返り咲いた。
プレミアリーグの強豪クラブを引き当てたインテル・ミラノに対して、かつて同クラブを指揮した経験を持ち、イタリアでの豊富な監督キャリアを積んだクラウディオ・ラニエリ現ワトフォード監督は、古巣クラブに勝つための知恵を授けている。
「インテル・ミラノは恐れずにアンフィールドに来なければいけない。」
「当然のようなことなどなく、彼らは柔軟に対応できるチームだ。」
「リバプールはプレミアリーグで最も強いチームであり、インテルは賢さとノー・エラーで乗り切る必要がある。」
Gazzetta dello Sport
プレミアリーグでもチェルシーを始め、レスター・シティを奇跡の優勝に導き、『ミラクル・レスター』の指揮官として名前を刻む同監督。現在はワトフォード監督の座を任されており、残留へと導く仕事が期待されている。
イングランド・サッカーとイタリア・サッカーに深い知見を持つラニエリ監督は、今年10月16日にまじまじとリバプールの強さを痛感している。ホームにも関わらず、5得点を奪われ、ワトフォードは1点も決められず、終始圧倒されてしまった。
爆発的な得点力をピッチで感じたからこそ、リバプールを最も強いチームと評しており、試合中にエラーを起こすことすら許されないと、完璧な試合を古巣に求めている。
チャンピオンズリーグが再開されるまで、約2ヶ月間。ともに国内リーグやカップ戦で調子を維持しながらも、来年2月と3月に開催予定のホーム&アウェーで高度なレベルのサッカーを展開してくれることだろう…