アトレティコ・マドリードからユベントスに1年間のローン移籍で加入しているスペイン代表FWアルバロ・モラタ。今シーズン23試合7ゴールを挙げている同ストライカーだが、ユベントスは買取オプションの行使を考えておらず、1年でのスペイン帰還が想定されている。
そんなスペイン復帰が半年間も早まる可能性が高まっている。シャビ新監督率いるバルセロナが、レアル・マドリードのアカデミー育ちのストライカー獲得を目論んでいる。レンタル先のユベントスはこの冬での放出にも前向きだが、その前に代わりとなる選手補強が必要になる。
マウロ・イカルディ(パリ・サンジェルマン)やエディンソン・カバーニカバーに(マンチェスター・ユナイテッド)らが候補に挙げられる中、同クラブはリバプールで控えに甘んじるベルギー代表FWディボク・オリギをリストアップした、と『La Gazzetta dello Sport』』が報じている。
リバプール6度目となるチャンピオンズリーグ制覇に大きく貢献し、最近ではウルヴァーハンプトン・ワンダラーズ戦で試合終了間際に劇的な決勝点を奪うなど、ピンチの時には頼れる存在になるベルギー代表フォワード。
今季もカップ戦を中心に出番を得ているものの、レギュラーとして定位置を確保できていない。試合開始から出場した際にはあまり結果も残せておらず、フロントフォーを脅かす存在になりきれていない。昨年夏には退団の確率が高まったが、最終的には残留となった。
満足いくほどのプレー時間を得られていない同選手が、この冬での退団を望んでも不思議ではない。スペイン代表FWとはまた違うプレースタイルを持っており、そのまま代わりにはならないかもしれないが、十分な戦力にはなり得る。
モラタとは異なり、高さで前線でのボール保持も可能になるため、イタリア代表FWフェデリコ・キエーザの脅威的なスピードを生かしたり、ヨーロッパでも屈指のミッドフィルダー陣からの組み立てに貢献できる可能性はある。
ただし、リバプールがアフリカネイションズカップの影響でフロントスリーのうち2選手を欠く時期に、貴重なフォワードの退団を容認するとは考えにくい。現時点では筋肉系のトラブルで離脱しているが、過密日程を乗り切るためには必要なピース。
今月中での移籍を許可するとすれば、新たなストライカーを獲得できた場合のみ。しかし、シーズン中の有望なストライカーの獲得は難しい。戦略としては、2022年の夏にベルギー代表を手放し、フロントスリーに取って代わる選手を獲得するのが望ましい流れであろう。
そもそもは、バルセロナやアトレティコ・マドリード、ユベントスの3クラブが合意をしなければいけない。リバプールがその移籍騒動に巻き込まれるとは思わないものの、万が一にもベルギー代表がこの冬の期間に別のクラブに活躍の場を移す可能性はあるのだろうか…?