リバプールU-23でプレーし、プラミアリーグでも何度かベンチに座ったレイトン・クラークソン。アカデミーでは溢れる才能で、将来を嘱望され続けたミッドフィルダーは、高いレベルのプレー経験を培うためにも、今シーズンの初めに1年間のレンタル移籍で、ブラックバーン・ローヴァーズに加入。
ブラックバーンと言えば、昨シーズンにはリバプールFWハーヴェイ・エリオットが所属。チャンピオンシップで41試合7ゴール11アシストと大ブレークした元フラムFWの残像がある中、クラークソンにも同じような活躍が期待された。
ただし、現実は甘くはなかった。加入当初こそ出番を与えられたものの、徐々にプレー時間が目減り。チャンピオンシップで2位と好調を維持するチームとは対照的に、ベンチを温める日々が続いており、レンタル元のリバプールとの話し合いが進められていた。
協議の結果、今後も出場機会が見込まれないことを理由に、両クラブ合意の元でローン移籍を解除。わずか半年間、たった328分のプレー時間でリバプール復帰となり、当初の思惑からは大きく外れてしまった。
来季のプレミアリーグ昇格を狙うブラックバーンを率いるトニー・モウブレイ監督は、レンタルバックの事実を認め、その背景を明らかにしていた。
「（レイトン・）クラークソンはリバプールに戻ることになった。」
「彼とは何度も話をした。素晴らしいサッカー選手であり、素晴らしい才能を持っていることは強調しておきたい。」
「ハーヴェイ・エリオットについては、すべての資質、パスの精度、見事なフィニッシュ、すべてのビジョンを俯瞰し、すべてのパターンを把握する素晴らしいサッカー選手だ。」
「しかし、クラークソンはチームが機能している状況で加わり、それを理解している。」
「サッカーを知っており、ローヴァーズのファンだから彼を苦しめている。チームは勝っており、機能していたため、私は彼に試合機会を与えることができなかった。」
「チームが機能している中、（ジョン・）バックリーや（ジョー・）ロスウェル、（ルイス・）トラヴィスを外すか？そんなことはできない。」
「ここでの出番は日に日に減っており、彼にはサッカーをする必要があると伝えた。しっかりとプレーし、才能を表現することで、どんなに素晴らしいサッカー選手なのかということもね。」
「リバプールはプレーできる別のクラブを探していると推察するが、どのレベルになるかは、決まるまで待ちたい。」
「レギュラーでプレーできる他のチャンピオンシップのチームがあるかどうか。それは彼にとって必要なもので、サッカー選手としての成長するためにもね。彼にはとても大きな才能があり、間違いなく素晴らしいサッカー選手になるよ。」
Lancashire Telegraph
モウブレイ監督の推測通り、チャンピオンシップなど別のクラブへのレンタルを模索することになるリバプール。自チームではタイラー・モートンの躍進もあり、ポジションが埋まっているため、出場機会には恵まれない。
はたして、20歳のミッドフィルダーにレギュラーを確約し、獲得に乗り出すクラブが現れるだろうか…？