フロントスリーの後継者を探し続けるリバプールは、かねてからドイツ代表でも鮮烈なデビューを飾ったRBザルツブルクFWカリム・アデイェミに関心を持ち続けてきた。抜群のスピードに、卓越したテクニック、細かいステップでのドリブル突破、高い得点感覚と19歳にして完成されたストライカーだ。
今シーズンは国内リーグやチャンピオンズリーグ含めて、28試合18ゴール4アシストと前線での脅威的な活躍を見せており、その才能には多くのクラブが関心を示した。リバプールは熾烈な争奪戦を制して、若きストライカーの獲得を虎視眈々と狙っていた。
年末が近づくにつれ、同選手の周りが激しく動いており、代理人はバルセロナやインテルで話し合いを行うなど、移籍の可能性が高まっている。移籍関連情報を発信しているファブリツィオ・ロマーノ氏による見解では、若手育成に定評があるボルシア・ドルトムントが獲得レースで先頭にいるようだ。
「ボルシア・ドルトムントが彼との獲得レースをリードしていると思う。」
「リバプールは評価しているが、どうフィットするかが問題。彼は2人のストライカーのひとりとしてプレーするが最適だと思う。だから、クロップ監督の下でリバプールが採用する4-3-3は、異なる種類のシステムだね。現時点では、ボルシア・ドルトムントが争奪戦をリードしている。」
「バルセロナ、リバプール、インテル・ミラノも彼にアプローチしたが、彼はそのシステムやブンデスリーガが次のステップに最適だと考えており、ボルシア・ドルトムントに強く惹かれている。」
「彼とドルトムントは個人的な条件合意に近づいている。ボルシア・ドルトムントとザルツブルクの間で全てが合意されたわけではないので、状況はまだオープンだが、ボルシア・ドルトムントが先頭を走っている。」
リバプールにとっては大きな痛手となるが、切り替えて新たな候補者たちに視線を移さなければならない。ジャロッド・ボーウェン(ウェストハム)やアルノー・ダンジュマ(ビジャレアル)らも候補であるが、今月中の獲得は現実味がないだろう。
今夏から新たにスポーツ・ディレクターに就任する予定のジュリアン・ウォードは就任早々、破壊的なフロントスリーの後継者獲得という途方もない取引を成功しなければならない。モハメド・サラーとの契約問題もある中、リバプールにとっても重要な半年間となりそうだ…