90年代から2000年初期に活躍した元イングランド代表FWポール・マーソン。ミドルズブラ、アストン・ヴィラ、ポーツマスと渡り歩いた同選手は、アカデミーを過ごしたアーセナルでは約10年間トップチームで活躍し、通算368試合へ出場している。
引退後はサッカー解説者としてテレビ番組等で活躍するマーソンは、アフリカネイションズカップで離脱するモハメド・サラーやサディオ・マネらの代わりに、また大会後もフロント・フォーに割って入る人材として、リバプールにウルヴァーハンプトン・ワンダラーズFWラウル・ヒメネス獲得を推薦している。
「リバプールは、アフリカネイションズカップのためのカバーとしてだけでなく、来年1月にラウル・ヒメネスのようなセンターフォワードを獲得する必要がある。サディオ・マネやモハメド・サラーがいない間、誰かが必要なのは明らかで、将来のための選手が必要だと思う。」
「前線の3人にプレッシャーを与え、今後数年間にわたり、リーグ制覇を継続させれる選手が必須だ。今後5年間、2位ではだめなんだ。」
「彼はフィルミーノを大きくしたような選手で、より多くのゴールを決められる。下がることもでき、あのビジョンもある。それに、ウルブズでは(ディオゴ・)ジョッタと何度も一緒にプレーしている。」
「彼は条件を満たしていると思う。良い契約になると思うし、たとえ毎週プレーできずとも、腐ることはないだろう。それが、まさに彼らに必要なことだよ。」
The Daily Star
ベンフィカから1年間のローン移籍を経て、2019年の夏に正式加入したメキシコ代表FWラウル・ヒメネス。昨シーズンの頭蓋骨骨折を乗り越え、ここまでウルブズで127試合51ゴール20アシストと見事な数字を残しており、今季も絶対的なスタメンとして前線に君臨している。
イングランドの屈強なディフェンダー陣を背負ってのプレーが可能で、囲まれた状態でも効果的なパスを出せる。周りの選手たちを活かすこともでき、リバプールFWロベルト・フィルミーノに最も近いプレースタイルを持っている。
ただし、元イングランド代表FWの意見には賛同できない。ブラジル代表FWと全くの同い年で、今後数年間を見据えての補強だとすれば、矛盾が生じてしまう。また、純粋な能力値でもリバプールFWが上回っており、急務ではないフォワード獲得は無駄金になる可能性が高い。
ディオゴ・ジョッタが覚醒している段階で、相性だけでメキシコ代表FWに目を向けるのはいささか安直な判断と言わざるを得ない。リバプール事情にあまり詳しくない意見であり、よほどのことがない限りは、補強する可能性は0%。
大型フォワードよりも、カリム・アデイェミ(RBザルツブルク)やジェレミー・ドク(スタッド・レンヌ)ら獲得が噂され、将来性の高い若きフォワードに本腰を入れるべきだろう…