昨シーズンは大怪我により、大半の試合を棒に振ったリバプールDFジョー・ゴメス。再起を図る今シーズンだが、ジョエル・マティプが好調を維持していること、さらには昨夏加わったDFイブラヒマ・コナテも印象的なパフォーマンスを披露しており、序列が下がっている。
実質4番手センターバックとして、多くの試合でベンチを温めるイングランド代表ディフェンダーは、カラバオ・カップでこそスタメンに名を連ねているものの、プレミアリーグではスタメン出場はない。プレー時間も合わせて14分のみに留まっており、満足しているとは言い難い。
今季も負傷により、一定期間において離脱しており、パフォーマンスレベルも上がらない。フィルジル・ファンダイクと抜群のコンビネーションを見せていた時代のプレーぶりとはほど遠いものになってしまっている。
かねてより、スティーブン・ジェラード監督が就任したアストン・ヴィラが関心を示しており、古巣クラブからイングランド代表復帰を目指すDFジョー・ゴメス獲得を画策している。この冬にも獲得に動いているとも言われるが、現実味がなさそうだ。
『The Athletic』にてアストン・ヴィラ担当リポートを務めるグレッグ・エバンス氏によれば、この1月の移籍市場において、ジェラード監督がリバプールDFを手に入れる可能性は全くないと断言している。
今年11月から12月にかけて開催予定のカタールW杯出場を叶えたいリバプールDFにとって、出場機会を増やしたいのは本音だろう。しかし、クラブ側が新たなセンターバック確保の見込みがなく、さらには同選手を高く評価しており、サイドバックもカバーできるディフェンダーは貴重な戦力だ。
それでも現状が変わらなければ、今年の夏にでも移籍の可能性が出てくる。毎年負傷で離脱する癖も抜けておらず、コンディション調整にも苦労している印象。クラブを変えて、環境を変えることも大切なのかもしれない。
とはいえ、リバプールでの復活を期待するサポーターも少なくない。ジョエル・マティプやフィルジル・ファンダイクらが30歳とキャリアの転換期を向けており、次世代の主軸として最終ラインをまとめあげる元チャールトンDFを見てみたい…