昨シーズンの序盤こそパフォーマンスレベルが上がらず、低調なプレーに終始したイングランド代表DFトレント・アレクサンダー=アーノルド。明らかに肉体が増幅した今季は、開幕戦から精度の高いパスやクロスでチャンスを作り続けてきた。
守備面での改善も目を見張る。フィジカルが改善したこともあり、対人守備は安定し、1対1では容易に突破されないようになった。イングランド代表ではなかなか輝けない同選手だが、リバプールではいまや絶対的な存在で、すでにレジェンド級の活躍を見せている。
23歳とまだ若手の部類に入る右サイドバックは、『Premier League’s Uncut YouTube show』に登場し、実現性を度外しの上、リバプールに加えたい夢のような補強として、マンチェスター・シティMFケヴィン・デ・ブライネとトッテナム・ホットスパーFWソン・フンミンの名前を挙げた。
「(ケヴィン・)デ・ブライネとソン・フンミンだね。」
「デ・ブライネは選手として本当に尊敬している。ビジョン、テクニック、正確さ…彼は傑出している。それに、アシストやチャンスメイクは恐ろしいほどだ。」
「ソンもまた、素晴らしい選手だ。スピード、フィニッシュ、冷静さは群を抜いている。」
同じ動画では、アカデミーからトップチームに昇格し、プレミアリーグに出場し始めた段階で、最も手こずった対戦相手を告白。レアル・マドリードではキャリアが下降傾向だが、当時チェルシーで獅子奮迅の活躍を見せていたベルギー代表FWエデン・アザールを選んでいる。
「非常にスキルが高く、素早い。」
「正直なところ、彼に弱点はあまりなかった。自分のプレーを完璧にマスターしていた。」
「対戦する頃には、彼はゲームの様々な面で卓越したオールラウンドプレイヤーになっていた。だから、相手をするのは本当に難しい。だから、アザールだろうね。」
いまでは攻守両面で、プレミアリーグ屈指のサイドバックに成長。今季からはサイドだけでなく、真ん中に入り込んで、どこか偽・サイドバックのようなポジション取りで相手のディフェンスを混乱させる。
近い将来、ジョーダン・ヘンダーソンのアームバンドを引き継ぎ、キャプテンとして数多く目を出し始めている若手選手を率い、新たな時代を作らなければいけない。ここからは自らのプレーだけでなく、周りへの影響、リーダーシップを身に付けたい…