今年の夏にもニューカッスル・ユナイテッドのアカデミーから若きMFボビー・クラークを獲得したリバプール。昨季にはダービー・カウンティからカイデ・ゴードンを下部組織に加えるなど、アカデミーには将来有望株がひしめいている。
今シーズンもカップ戦を中心に若手選手がデビューや試合出場を果たしており、ユルゲン・クロップ監督も若手にチャンスを与えることに躊躇はない。筆頭は2019年に加入した元フラムFWハーヴェイ・エリオット。今季は開幕戦から新ポジションで、抜群のパフォーマンスを披露していた。
着々とアカデミー強化に励むリバプールだが、新たな才能発掘に余念がない。『Press and Journal』によると、2020/2021シーズンにアバディーンでデビューし、スコティッシュ・プレミアシップで評価を高め続けるスコットランドU-21代表DFカルバン・ラムゼイに、リバプールが関心を抱いている。
18歳の若さにも関わらず、右サイドバックとしてスタメンに定着しており、19試合で8アシストを記録。試合中は豊富な運動量でアップダウンを繰り返し、アシスト数から分かる通り、積極的に攻め上がるプレースタイルは持ち味だ。
レスター・シティやワトフォード、マンチェスター・ユナイテッド、ニューカッスルと複数のプレミアリーグ・クラブが触手を伸ばしていると言われる未来のスコットランド代表サイドバックに対して、アバディーンのデイブ・コーマック会長もその才能を絶賛してやまない。
「彼のような年齢で、彼のようなことができる右サイドバックはそう多くはない。」
「すべてのクラブが同じスカウティングシステムを見ている。彼はヨーロッパの若手右サイドバックの中では、エリートの位置に属しているよ。」
「みんながそれを見ており、だからこそ、多くの関心が寄せられていると信じている。」
リバプールに話を移すと、若手サイドバックが渋滞している。放出の可能性が高まるウェールズ代表DFネコ・ウィリアムズを筆頭に、北アイルランド代表DFコナー・ブラッドリーが右サイドがいる。左サイドには、クラブ・レジェンドを叔父に持つ攻撃的DFオーウェン・ベックが出番を窺う。
十分な戦力が揃っており、中でもコナー・ブラッドリーには首脳陣が高い評価を下しており、来シーズンにはイングランド代表DFトレント・アレクサンダー=アーノルドのバックアップを務めることが期待されている。
そのような状況において、わざわざ新たなサイドバックを獲得する必要性はあまりないだろう。年齢がもっと若ければわからないが、ブラッドリーとほぼ同じ年齢で被ってしまい、控え組の競争を激化をさせるだけの補強は考えにくい。
それでも、リバプールはアバディーンDFカルバン・ラムゼイ獲得に動く可能性はあるのだろか…?