かつてリバプールで活躍し、移籍したバルセロナでもリオネル・メッシと見事な連携でチームの前線を牽引。昨シーズンにはバルセロナと半ば喧嘩別れのように、アトレティコ・マドリードに移籍すると、33歳にして32試合21ゴールを挙げ、ラ・リーガ優勝に大きく貢献した。
ベテランの味をいかんなく発揮した昨シーズンとは異なり、今季はフランス代表FWアントワーヌ・グリーズマン加入もあり、途中交代の回数が増えている。ここまで国内リーグ戦19試合7ゴールを奪っているものの、昨季ほどの脅威になれていない。
さらには、チームも成績が向上せず、首位を走るレアル・マドリードに大きな差を開かれてしまっており、今季の優勝はほぼ可能性に。こうした背景もあり、ディエゴ・シメオネ監督の使用方法にも不満を抱くルイス・スアレスと同監督との衝突も報じられている。
そんな中、過去に輝かしい数字を残したプレミアリーグ復帰の噂が取り沙汰されており、リバプール時代にチームメイトだったスティーブン・ジェラード監督が指揮し、同じく元チームメイトのフィリペ・コウチーニョも所属するアストン・ヴィラ移籍がメディアを賑わせた。
アンフィールドで豊富な運動量で前線からの献身的な守備に加えて、高い決定力や周りとの連携力でリバプールで活躍した元オランダ代表FWディルク・カイトが、古巣が絡み合う移籍報道に対して発言。移籍が実現するかは不明だが、元ウルグアイ代表FWの心境を推測している。
「彼の復帰を願っているが、正直言って確信はないね。」
「バルセロナ退団後、プレミアリーグに戻るチャンスがあったと思うけど、彼はスペインに残る決断を下した。憶測だけど、より快適な言語を選んだのかな。」
「彼は(スティーブン・)ジェラードのことが好きだから、おそらく一緒に働きたいのだろう。」
リバプールのサポーターにとっては、2010年代のリバプールで活躍していた3人集(ジェラード、コウチーニョ、スアレス)が、チームが違うとはいえど揃うとなれば胸の高まりは抑えられない。
現時点での実現性は低そうな印象。しかし、まだ2週間近く残っている移籍期限だけに、何が起こるかは分からない。ウルグアイのベテランFWが、アストン・ヴィラに加入する未来はやってくるのだろうか…?