モハメド・サラーやサディオ・マネ、ロベルト・フィルミーノらが抜群のコンビネーションと卓越した個人技で、対峙するディフェンス陣を恐怖に陥れたフロントスリー。過去数年もの間、世界でも有数の攻撃陣を形成し、チャンピオンズリーグやプレミアリーグ制覇に大きく貢献してきた。
ただし、年齢は平等に訪れる。ブラジル代表FWが最も年上で、現在30歳。真ん中のセネガル代表FWが29歳。そして、2ヶ月だけ遅れてモハメド・サラーも29歳と、キャリアの転換期とも言われる30代突入を目前にしている。
リバプールは後継者探しを本格化しており、2年前にはウルヴァーハンプトン・ワンダラーズからポルトガル代表FWディオゴ・ジョッタを獲得。いち早くチームに馴染み、フロントスリーとともに強力なフォワード陣の一角を担っている。
バックアップには日本代表FW南野拓実やベルギー代表FWディボク・オリギが控えるものの、安定的にゴールを奪えていないことから、多くの解説者にストライカーとしての力不足を指摘されることも。
よりフォワード陣を強化するためにも、そして世代交代をするためにも、新たな前線のプレーヤー獲得が必須のリバプールは数々のプレーヤーに対してスカウトを送っている。『90min』によれば、フィオレンティーナで得点を量産するドゥシャン・ヴラホヴィッチにも熱視線を向けている。
チェルシーやアーセナル、マンチェスター・シティ、トッテナム・ホットスパー、ユベントス、パリ・サンジェルマン、アトレティコ・マドリードら名だたる名門クラブがこぞって関心を示しており、2023年6月末に契約満了を迎えるセルビア代表FW争奪戦を展開。
同紙は契約問題に揺れるエジプト代表FWモハメド・サラーとの契約延長を優先すべきとした上で、もしも交渉決裂になった場合には、セルビア代表FWドゥシャン・ヴラホヴィッチに多額の資金を投資する可能性を伝えている。
契約期間が少なくなってきており、フィオレンティーナとは契約延長しない意向を示している同選手だけに、莫大な移籍金を要求することは難しいかもしれない。しかし、マンチェスター・シティやチェルシーら豊富な資金力を武器に、法外な金額でヴィオラを誘惑する確率も高い。
昨シーズンの後半戦から一気にブレークし、今シーズンもカップ戦含めて24試合20ゴールを誇る。高い身長の割にスピードも兼ね備えており、なんと言ってもゴール前での決定力は世界でも有数のレベルにある。
現時点では、リバプールが獲得に動く可能性は低く、ジャロッド・ボーウェン(ウェストハム)らが優先候補だろう。資金的にも他のメガクラブと競争できるとは思えず、競争相手が多すぎるが故に移籍金も跳ね上がる。
リバプールは適正金額を超える移籍金を提示することがないことを考えると、どうしても現実味のないストーリー。今夏の移籍マーケットにおいて、リバプールに加わるフォワードが誰になるのか、注目し続けたい…