アフリカ選手権に出場しているモハメド・サラーやサディオ・マネに、ロベルト・フィルミーノを加えたフロントスリーは過去数シーズンにわたり、世界屈指の攻撃陣を形成し、数々の素晴らしいゴールを奪ってきた。
昨シーズンからは、ディオゴ・ジョッタも加入し、フロントフォーに進化。過密日程も多いプレミアリーグにおいて、うまくローテーションしながらも勝ち点を積み重ねてきた。しかし、リバプールは旧フロントスリーがいずれも30歳前後となっていることから、後継者探しに力を注いできた。
様々なフォワードに対しての関心が報じられる中、リバプールはFCポルトに所属するコロンビア代表FWルイス・ディアス獲得への動きを本格化。今夏に動くとされていたが、時期を早めて期限が迫った今冬の移籍市場でチームに加えようと試みている。
『The Athletic』によれば、4000万ユーロ(約52億円)の移籍金に加えて、2000万ユーロ(約26億円)にも及ぶ追加ボーナス、さらには500万ユーロ(6.5億円)が達成困難な条件をクリアした場合には追加で支払われる。総額6500万ユーロ(約84.5億円)にも達するオファーでクラブ間合意される見込みだ。
リバプールにおける補強リストのトップターゲットになっているコロンビア代表FWには、トッテナム・ホットスパーも関心を抱いており、この冬に獲得オファーを提示。FCポルトに拒否されていたが、さらにアクセルを踏む可能性が報じられていたことが、トリガーになったのかもしれない。
なお、一説によればポルトFWルイス・ディアスはトッテナムよりもリバプール加入を優先していると言われており、リバプールは近く同選手の代理人との個人条件の合意に向けて話し合いが持たれる。一部報道によれば、2026年までの契約にすでに合意しているとも…
卓越したテクニックに加えて、左サイドからのカットインしてからの決定力が持ち味。今シーズンは28試合16ゴール6アシストとしっかりと数字を残しており、チャンピオンズリーグではリバプールと対戦しており、プレーぶりを実感している。
しかし、この冬では誰も補強しないという話が優勢だったリバプール。この夏に向けて、虎視眈々とターゲットを絞り込み、素早い動きで昨年のイブラヒマ・コナテのような獲得ストーリーを予期していただけに、この時点での動きは少し驚き。
同様のポジションでプレーするベルギー代表FWディボク・オリギや日本代表FW南野拓実にとっても影響がある補強だけに、両選手の去就にも注目が集まる。移籍期限が迫っているこの段階であり、駆け込み移籍があるかもしれない…