異例の再抽選となったチャンピオンズリーグ・ラウンド16組み合わせ。2度目の抽選で、インテル・ミラノはプレミアリーグ強豪リバプールとの対戦が決定。昨季セリエA優勝を成し遂げ、今シーズンも徐々に調子を上げているイタリアの雄の実力が問われる一戦。
リバプールはグループステージで、セリエAでインテルと優勝争いを繰り広げるACミランをホーム＆アウェーの両試合で粉砕しており、グループ6連勝を記録し、イングランド・サッカーの歴史に名を刻んだ。
国内リーグでも2位に付けており、途中ミッドフィルダー陣に負傷者が相次いだが、若手選手もうまく起用。苦しい台所事情を乗り切り、いまでは怪我人が戻ってきており、盤石なメンバーが揃っている。プレミアリーグは年末年始と過密日程が組まれ、多忙な時期を経てから2月と3月にイタリアン・チャンピオンとの対戦に挑む。
世界でも有数の強豪クラブであるリバプールにチャレンジする形になるインテルだが、同クラブのデイフェンス・ラインをまとめ上げるスロバキア代表DFミラン・シュクリニアルは、リバプールとの大一番に自信をのぞかせている。
「リバプール？ 僕はインテルのことを信じているし、特にサン・シーロでは彼らを痛めつけれる。1月と2月のカレンダーは非常に厳しいけど、準備ができているよ。」
昨シーズンはレアル・マドリードやボルシア・メンヒェングラートバッハ、シャフタール・ドネツクと同組なったインテル・ミラノは、わずか1勝しか挙げられず、グループステージ敗退。
今季は昨年に続きレアル・マドリードとシャフタール・ドネツクと同組に。シェリフ・ティラスポリを加えたグループで、3試合で勝利を掴み、ラウンド16進出を決めていた。
「（グループステージ敗退は）最終的にはスクデット獲得に貢献した。昨季の敗退は私たちを団結させ、リベンジの意識を植え付けてくれた。セリエAでは戦術を練り、一進一退の攻防ではなく、頭を使ったプレーが求められる。」
「イングランド人はゴー、ゴー、ゴー。レアル・マドリード相手にはうまく対応していたが、25メートルのロングシュートで失点してしまった。レベルが高いチームに対しては、チャンスを生かさなければならないね。」
アントニオ・コンテ監督が去り、シモーネ・インザーギ新監督のもとでチーム作りが進むインテル。開幕戦から少しずつ成績を上げていき、いまやふたたび1位に返り咲いている。
各ポジションにも粒揃いのプレーヤーが揃い、リバプールであろうと苦戦が予想される。死闘必至のチャンポイオンズリーグ・ラウンド16だが、それぞれのサポーターにとっては決して見逃せない試合になりそうだ…