アリソン・ベッカー、クィービーン・ケレハー、アドリアン、マルセロ・ピタルーガ、ハーベイ・デイビスと各年代に優れたゴールキーパーを揃えるリバプールGK陣。雰囲気も良く、日々成長を遂げる若手選手たちには期待しか持てない。
ジョン・アフテルベルグとジャック・ロビンソンが築き上げてきたリバプールのゴールキーパー陣の育成体制やトレーニングメニューはすでに高い評価を得ている。それでも、ユルゲン・クロップ監督はさらなる側面を加えて、世界でも屈指のゴールキーパー育成クラブに化けるため、ブラジル代表のレジェンドをコーチ陣に迎え入れた。
2度のW杯決勝でのプレー経験を持ち、現時点でブラジル代表のGKコーチも務める元同国代表GKクラウディオ・タファレルがその人で、昨年の末にリバプールに加わった。同じくブラジル代表GKアリソン・ベッカーの提案に対して、クロップ監督やアフテルベルグが同意した形だ。
リバプールでのGKコーチ職に就いてから、早くも2ヶ月が経った。まもなく3ヶ月目にも足を踏み入れる現段階で、クラブ公式サイトとのインタビューに応えたタファレルは、自身だけじゃなく、妻にとっても良い環境で生活ができている現状を明かしている。
「以前ここに来たとき、自分にとっても、キャリアにとっても、とても良いことだと思った。でも、実際にここに来てみると、考えていた以上に感触が良いね。」
「ここはとても素敵なところだね。こんなにも大きなクラブで、すべての歴史が信じられないほど。本当に、本当にいいところです。」
「ビッグクラブだから小さなこと、細かいことには興味がないのかなと思っていたんだけど、そうではなかった。」
「家で快適に過ごせるように配慮してくれたり、何か必要なものはないかと聞いてくれたり。何でもかんでも、気にかけてくれる。いつでも、どんな状況でも、助けてくれる人たちがいる。だからこそ、安心できる。」
「私は英語があまり話せない。でも、クラブの人たちはよくサポートしてくれるし、クラブ外でも道端やスーパーマーケットにいる人たちがサポートしてくれる。人々はとても親切で、助けようとしてくれる。ここは僕らにとって、非常良い場所なんだよ。」
「アリソンとは長い付き合いで、同じインテルナシオナルというクラブからスタートし、彼が子供の頃から知っている。ブラジル人は、いつも一緒に行動するのが好きで、同郷のブラジル人がいるのは良いことだけど、ここの人たちとも親交を深めることは大切だね。」
「英語力の向上にも繋がると思うし、この国について学ぶこともできる。これは、私たちにとって嬉しいことなんだ。イタリアやトルコに住んでいた時もそうだけど、その土地の人と知り合うことは、その土地の人と同じように生活するために大切だといつも思っている。」
今後もリバプールGK陣の成長ならびに育成に注力していくブラジル・レジェンド。カラバオカップで凄まじい活躍を見せ付けているクィービーン・ケレハーは、一段階上のレベルに短期間で成長しているように見え、短い期間ながらも良い影響を及ぼしているのは間違いない…