2年前にウルヴァーハンプトン・ワンダラーズからポルトガル代表FWディオゴ・ジョッタが加わり、フロントスリーからフロントフォーへと進化を遂げたリバプールの攻撃陣。さらなる強化を求め、そして世代交代も含めて、新たなフォワード獲得が期待され続けた。
世界各国を代表するような色々な選手たちがリバプールと関係が噂されたものの、移籍は実現せず。昨年の夏にも、数多くのフォワードの名前がメディアを賑わせたが、結果的に元フランスU-21代表DFイブラヒマ・コナテ獲得に留まった。
この冬も静観の構えで、静かすぎるほどの移籍市場を過ごしていたリバプールだが、トッテナム・ホットスパーが交渉を進めていたポルトFWルイス・ディアスの移籍金が当初の想定額よりも低いことを知ると、その後の交渉が実に見事で、数日のうちで取引をまとめあげた。
鮮やかな移籍劇となったコロンビア代表FWルイス・ディアスの補強だが、かつてリバプールの中盤でダイナミックかつパワフルなプレースタイルで、3シーズンにわたりアンフィールドでサポーターを歓喜させた元マリ代表MFモハメド・シソッコが今回の補強を絶賛してやまない。
「彼は非常に良い補強だね。」
「ルイス・ディアスがポルトでプレーしているのを見たことがあり、とても気に入ったよ。彼はとても才能のある選手で、若いし、リバプールも彼のような条件の良い選手を必要としていた。」
「ルイスはファンの心にすぐに入り込むだろう。クオリティがあり、目標を持っている選手で、もし彼が最初からそのクオリティを発揮できれば、サポーターたちはすぐに彼を好きになるはずだ。」
「彼はルイス・ガルシアと同じクオリティを持ち、どちらもウイングで多くのクオリティを発揮できる選手だね。ルイス・ディアスは多くの才能を持ち、多くのクオリティーを持っている。リバプールで、クロップのような監督のもとでなら、とても早く適応して、その才能をすべて発揮するだろう。」
「ユルゲン・クロップは（ルイス・）ディアスを偉大な選手になるための新たなステップへと導いてくれるだろう。」
「クロップは選手を信頼している。ディアスにとって完璧な監督だし、それが彼の適応を助け、物事がうまく動いていくことにつながるはずさ。」
「もし、ユルゲン・クロップがルイス・ディアスに問題がないと判断すれば、初戦から彼を起用するだろう。少しずつだが、メインチームに食い込んでいくよ。」
AS
ポジションやプレースタイルからサディオ・マネの後継者を獲得するに至ったリバプール。新戦力に慎重なユルゲン・クロップ監督だけに、今シーズン後半戦は出場機会は限られる可能性が高い。それでも、大事な場面でのプレーを求められることもあると見られ、スキルフルなドリブルでの突破は最大のエンターテインメントになるだろう。
ルイス・ディアスの加入による相乗効果、ポジション競争の激化が良い方向に働き、プレミアリーグで首位を走るマンチェスター・シティに肉薄し、最終的には2シーズンぶりとなるイングランド王者に輝く姿を期待してしまう…