ジョルジニオ・ワイナルドゥム退団に伴い、新たなミッドフィルダー獲得の噂が絶えなかったリバプール。イヴ・ビスマ(ブライトン)やレナト・サンチェスら数々の獲得候補が報じられたが、昨年の夏にも、今年の冬にも獲得することはなかった。
そんな候補者のひとりが、レスター・シティでプレーするベルギー代表MFユーリ・ティーレマンス。モナコから加入したミッドフィルダーは、イングランド・サッカーに見事に適応。同クラブの中核を担い、これまで135試合23ゴール22アシストと立派な数字を残している。
今シーズンは負傷で離脱する期間があったものの、27試合6ゴール3アシストを記録しており、ピッチの中央でタクトを振り続けている。マンチェスター・ユナイテッドらも興味を示していると言われるベルギー代表の次世代MFだが、その去就がにわかに動き始めた。
ファブリツィオ・ロマーノ氏(イタリア人ジャーナリスト)によれば、ユーリ・ティーレマンスは2023年まで契約を残すレスター・シティを去る覚悟を決め、新たな契約の交渉には応じない姿勢を見せていると報じた。
I’ve been told Youri Tielemans will NOT extend his contract with Leicester. New deal bid has been turned down – current one expires in 2023. 🔵 #LCFC
— Fabrizio Romano (@FabrizioRomano) February 11, 2022
Of course Youri will be professional, he’s focused on Leicester. Many top clubs want him for June.
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その選択は、確実に獲得を狙うビッグクラブの動きを加速させる。リバプールも例外ではなく、プレミアリーグでも屈指の実力を誇るベルギー代表MFをチームに迎えるために本格的に動き出す可能性がある。
今季で契約満了となるジェームズ・ミルナーは退団の噂もちらほら出ており、ジョーダン・ヘンダーソンもフル稼働は難しい。チアゴ・アルカンタラやナビ・ケイタ、アレックス・オックスレイド=チェンバレンらは度々負傷で離脱しており、シーズン通しての稼働には疑問符が付く。
ハーヴェイ・エリオットやカーティス・ジョーンズに大きすぎる期待を寄せるもの酷な話であり、あまり怪我なく、安定的なパフォーマンスを披露できると言えばファビーニョくらいか。平均年齢も高まっていることもあり、世代交代を踏まえてもベルギー代表MF獲得は理にかなっている。
2023年までとなれば、移籍金も爆発的に高騰する可能性は低い。レスター・シティがフリーでの退団を容認しない限りは、本来の移籍金よりも幾分割り引いた金額での補強ができるはずだ。お財布事情が潤沢ではないリバプールにとって、明らかな朗報と言える。
昨夏の移籍市場が閉まった直後には、所属クラブとの契約交渉を行っていることを明言しつつも、キャリアの選択肢を狭めない主旨の発言を、『Sky Sports』に対して行っていたユーリ・ティーレマンスだが、レスター・シティとしては最も避けたい結末を迎えそうだ。
「とくにアップデートはないけど、すべてに対してオープンだよ。移籍市場は閉まったばかり。だけど、できる限り多くの選択肢を残しておきたい。」
「ここにいる限り、クラブのためにすべてを捧げるよ。これまで全力を尽くしてきたし、さらに上を目指したい。契約を巡る状況はサッカー界では常に起こっていることだね。」
「話し合いは進んでいる。契約にサインするとも、サインしないとも言わない。どうなるか様子を見てみよう。」
はたして、ベルギー代表MFユーリ・ティーレマンスの次なるステップアップは、どこのクラブになるのだろうか…?