この冬の移籍市場で、FCポルトからコロンビア代表FWルイス・ディアスを獲得したリバプール。フロントスリーが健在の中、次世代を担う攻撃陣に厚みをもたせた補強は、デビュー戦からその価値を証明してみせた。
そんなリバプールは、モハメド・サラーやアリソン・ベッカーを獲得したASローマから新たな選手を迎える可能性があるようだ。『Calciomercato』によれば、リバプールは攻撃ミッドフィルダー、もしくはウインガーとしてプレーする190cmの高身長MFニコロ・ザニオーロに関心を示している。
フィオレンティーナやインテル・ミラノのユースで揉まれ、2018年の夏にASローマに加入。猪突猛進に突き進むドリブルは、長身に似合わず細かなステップで相手を交わしていく。スピードやスプリントにも優れ、利き足の左足から繰り出すシュートは迫力があり、遠目からでもゴールを狙える。
ジョゼ・モウリーニョ率いるローマでは、通算97試合18ゴール11アシストを記録しており、今シーズンも主力としてスタメンを張っている。ここまで28試合4ゴール5アシストと、右ウインガーとして十分な数字を残している。
イタリア代表にも2019年に招集済み。8試合2ゴールを奪っているものの、負傷の影響もあり、安定的にイタリア代表でプレーすることは叶っていない。ただし、22歳ながらも多大なポテンシャルを有する同選手が、いつの日か突然覚醒する可能性もある。
非常に興味深いタレントではあるが、今回の報道はあくまでゴシップだろう。前線の選手で言えば、ジャロッド・ボーウェン(ウェストハム・ユナイテッド)やハフィーニャ(リーズ・ユナイテッド)らに関心を寄せており、ローマの若きウインガーに浮気する確率は低い。
さらには、フラムMFファビオ・カリヴァーリョ獲得にも近づいているとの報道が絶えない。この冬にはクラブ間合意ならびに個人合意にも至っており、何事もなければ、来シーズンからの加入に向けた正式発表もまもなくかもしれない。
本職はトップ下だが、使い方次第ではウインガーやセンターフォワードとしてもプレーできるだけの素養を備えている。すでにフロントスリーに加えて、ディオゴ・ジョッタや南野拓実らも控えており、フラムMF以上に獲得は不要だ。
加えて、右ウイングからの切り込みはモハメド・サラー以外にも、ハーヴェイ・エリオットやカイデ・ゴードンらも急成長中。もしも大金を投入するのであれば、プレミアリーグで活躍する選手に向けられるであろう。
次世代のイタリア代表MFニコロ・ザニオーロへの関心については、あくまで噂話であり、ゴシップとして楽しみたい…