昨日行われたリバプール対ノリッジ・シティとの試合は、アンフィールドでプレーできるため、リバプールがアウェイチームを圧倒するかに思えた。しかし、コンディションの整った若きチームは、激しく動き回り、ホームチームの攻守両面に脅威を与え続けた。
前半戦はともに得点できるシーンはあったものの、シュートミスやゴールキーパーの好セーブもあり、ゴールレスのままハーフタイムに。後半戦もリバプール守備陣を困らせるノリッジ・シティは、48分に先制点を奪い、流れは一気にアウェイチームに持っていかれてしまう。
サポーターも静まり返ったスタジアムだが、ユルゲン・クロップ監督はチアゴ・アルカンタラとディボク・オリギを投入し、サディオ・マネやモハメド・サラーを左右の中盤に配置。ルイス・ディアスとオリギをトップに置き、従来の4-3-3から4-4-2へ変更した。
これにより息を吹き返したリバプールは、怒涛の攻撃を見せると、マネの同点ゴールにサラーの勝ち越し点と一気に逆転。ルイス・ディアスにも初得点が生まれて、結果的には快勝。マンチェスター・シティに追いつくために、良い形で試合を終えた。
試合後にインタビューに応じたクロップ監督は、チアゴ投入ならびにシステム変更に言及。試合前の準備から試合中での修正、ハーフタイムでの指示などを踏まえて、早めの交代を行った背景を語っている。
「対戦相手を分析し、前回の試合や他の試合を参考にしていく中で、使いたいものが見えてくる。」
「しかし、試合では相手が自分たちの試合も分析し、それを完全に変えてきたことに気づいたのであれば、他の方法を見つけなければならない。」
「試合序盤には2つの大きなチャンスがあった。(コスタス・)ツィミカスのと、(フィルジル・)ファンダイクのヘディングシュートがあれば、もっと早い段階で得点できただろう。」
「その2選手が得点できたかもしれなかったが、なぜ得点を奪えなかったのかは分からない。」
「ハーフタイムには、これとこれとこれを変えなければいけないと言ったわけではない。ここまでやってきた通り、自分たちのすべきプレーをしようと伝えた。」
「後半は巻き返しを狙ったが、失点を喫し、その数分後は慌ただしくなってしまった。そんな雰囲気の中で、みんな少しナーバスになっていた。」
「チアゴ(・アルカンタラ)の投入と4-4-2へのシステムに早めに変更することが、再び落ち着かせるため理にかなっていると思ったんだ。慌ただしい状況を終わらせなければならない。」
「最初のゴールは、この試合で最大のチャンスだったわけではなく、(サディオ・)マネが信じられないようなフィニッシュで決めてくれた。」
「他のゴールも本当に美しかったが、複雑だった。プレミアリーグでは、他のチームにも高いクオリティーを感じれるが、それだけに勝ったときの喜びは格別だね。」
今後に向けても、勢いに乗れる勝ち方で白星を手に入れたリバプール。マンチェスター・シティがまさかの黒星を喫したため、日本時間木曜日の早朝に行われるリーズ・ユナイテッド戦に勝てれば、勝ち点左 ”3” と僅差に詰め寄ることができる。
ふたたびアンフィールドでの試合で確実に勝ち、プレミアリーグ優勝、そして4日後に行われるチェルシーとのカラバオ・カップ決勝戦に向けて弾みを付けたいところだ…